2018年11月21日(水)

ヴェロソフトウェア マークフリーブリー氏に聞く
一気通貫のソリューション 技能者に依存しないソフト開発

この人に聞く 2018

金型設計製造向けCAD/CAMシステム「VISI」などを手掛けるヴェロソフトウェア。創業からM&A(合併と買収)などによって製品ラインアップを拡大し、最近では「WorkNC」や「Edgecam」を追加するなど、10ブランド以上のソフトウェアを提供している。2014年にはスウェーデンの測定機器メーカー、ヘキサゴンの傘下に入ったことで、見積もりから設計、加工、検査まで一気通貫でのソリューション提案が可能になった。グローバルマーケティングディレクターのマークフリーブリー氏に同社の戦略や今後の展開などを聞いた。

 ー日本市場をどうみているか。
 日本は当社における全世界の売上の約7%を占め、アメリカ、ドイツ、イギリスに次いで4番目に大きい。日本の金型メーカーは世界トップレベルの高い技術力をもっており、非常に重要な市場だと捉えている。

 ーヴェロソフトウェアの強みは。
 豊富な製品ラインアップから各製品の良い機能を抽出し、他製品に反映させられることが大きな強みだと考えている。例えば、荒取り加工用パス「Waveform」は、元は「Edgecam」の機能だったが、「VISI」や「WorkNC」にも搭載し、機能を強化させた。こうした一体となった開発によって開発スピードが早まり、より迅速にユーザーのニーズに応えることができる。

 また、ある調査会社によると昨年の当社のライセンスインストール数は30万以上で世界トップだった。世界中で集約したあらゆる知識を各国に提供できることも強みのひとつだ。

 ーヘキサゴンとのシナジー効果は。
 ヘキサゴンの傘下に入ったことで、見積もりから設計、加工、解析、測定まで製造工程全体に対して一気通貫でソリューション提案ができるようになった。三次元測定機で測った結果をCADデータにフィードバックして製作期間を大幅に短縮するなど、提案できるソリューションの幅は大きく広がった。
 また、2021年までにはヘキサゴンと共同で中国に約100億円をかけて新しい研究施設を設立する予定だ。新技術をテストして実際に使えるようにつくり上げていくことで、新しいソリューションをユーザーに提供していきたい。

 ー今後の開発の方向性は。
 人材不足が課題となるなか、どんな作業者でも作業できるようにするために技能者の専門的な知識をいかにソフトウェアに反映させるかが大きなテーマになるだろう。当社でもフローチャート形式で簡単にプログラム作成できる機能「Strategy Manager」や加工プログラムをテンプレート化できる「Designer」という製品などを開発している。今後も熟練技能者に依存せずにものづくりが可能なソフトウェアの開発に注力したい。

金型新聞 平成30年(2018年)10月10日号

[ インタビュー ][ トップインタビュー ][ 金型新聞 ] カテゴリの関連記事

JIMTOF2018 金型づくりの最新技術一堂<br>IoT、自動化、微細 11月1〜6日  東京ビッグサイト

JIMTOF2018 金型づくりの最新技術一堂
IoT、自動化、微細 11月1〜6日 東京ビッグサイト

過去最多の1085社出展  1962年の初開催から29回目となる今回は、前回の969社を上回る企業・団体が出展する。1000社を超えるのは史上初。東京ビッグサイトの東1~8ホール、西1~4ホールと全ホールを使用し、展示面 […]

JIMTOFこう見る<br>日本金型工業会 小出会長・平林技術委員長に聞く

JIMTOFこう見る
日本金型工業会 小出会長・平林技術委員長に聞く

  IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などの新技術が製造業に大きな変化をもたらそうとしている。工作機械や工具などの生産財も、これまでは難しかった精度や加工が実現できるようになるなど、金型づくりも大きく変わり […]

日本金型工業会 第45回 金型の日<br>11月22日 ANAクラウンプラザホテル

日本金型工業会 第45回 金型の日
11月22日 ANAクラウンプラザホテル

優良従業員など表彰 金型産業を広くアピール  日本金型工業会(小出悟会長・小出製作所社長)は11月22日、ANAクラウンプラザホテル・グランコート名古屋(名古屋市中区)で、第45回「金型の日」記念式典を開く。永年勤続優良 […]

トピックス

関連サイト