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APRIL

23

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formnext パビリオン in INTERMOLD名古屋
欧州最大の3Dプリンティング、AM分野の展示会
セミナースケジュールが公開

formnext
 ドイツ、フランクフルトで開催される3Dプリンティング、AM分野では欧州最大の展示会であるformnext(主催:Mesago Messe Frankfurt Group)が、インターモールド名古屋で開催される。そのセミナーの内容が発表された。

 欧州に於ける最新の3Dプリンティングを中心としたものづくりの実態と今後をドイツの出展者による展示と技術情報セミナー(会期中毎日開催)で発表する。日本国内の3Dプリンティング関連メーカーによる発表なども予定されており、自動車業界、航空機部品業界、医療機器業界の来場者必見の企画となっている。

セミナースケジュールや詳細は以下の通り。

ドイツプレゼンテーション※同一プログラムを毎日開講

トルンプ
「TRUMPF: Industrial Additive Technologies」

TRUMPF Corporation Mr. Hiroyuki Oka
日程:6月13日㈬15:00〜
   6月14日㈭15:00〜
   6月15日㈮15:00〜
   6月16日㈯14:30〜
 Over the past years, metal Additive Manufacturing has been maturing rapidly from applications predominantly in prototyping to full scale industrial manufacturing throughout various industrial sectors.
 While this process is by far not finished, it already brought significant changes to both users and suppliers of Additive Manufacturing systems. The presentation will highlight the potential of both key technologies Laser Metal Fusion and Laser Metal Deposition on the basis of successful additive applications.

フラウンホファー/ACAM
「金型・部品製造における先進製造技術―未来のプロセスチェーン」

ACAMアーヘン積層造形センター 業務執行役員 クリスティアン アーンツ博士
日程:6月13日㈬14:30〜
   6月14日㈭14:30〜
   6月15日㈮14:30〜
   6月16日㈯14:00〜
 金型製造業は、長年産業プロセスや先端技術の革新に合わせて困難を乗り越えてきました。そして現在、製造過程のデジタル化やプロセスチェーンに沿ったデータ資源の供給に合わせて技術革新していくことが重要になっています。一方で積層造形は新しい製造業となりつつあります。ラピットプロトタイピング技術として開発された積層造形が媒体となり、ホビー業界向け製造メーカーで誇大に取り上げられたことも手伝い、最終的に世界中の製造業に浸透していきました。製造プロセスや材料供給、生産性は向上する一方、特に金型製造業で大変有効な積層造形技術であるにもかかわらず、従来の製造方法と積層造形を統合するためのITインフラが整わないなど、決定的に欠如する部分が解決されていません。
 今回のプレゼンテーションでは、積層造形の開発と活用方法や「インダストリー4.0」、「連携、情報統合」といった考えに基づいた統合プロセスチェーンについてお話します。

VDMA(ドイツ機械工業連盟)
「積層造形のユーザーからみる機械工学」

VDMA / 積層造形(AM)部会 ライナー ゲープハルト 氏
日程:6月13日㈬14:00〜
   6月14日㈭14:00〜
   6月15日㈮14:00〜
   6月16日㈯13:30〜
 積層造形は、機械工学の一つとして加わった製造技術で、製造成功例として多数の実績が挙げられます。今回のプレゼンテーションでは、新しい製造技術の活用と課題についてお話します。また「積層について考える」という付加価値についてもお話ししたいと思っています。複数のドイツ企業からの事例も紹介します。積層造形技術の幅広い可能性を見抜くきっかけになると思います。VDMAの積層造形部会は、積層造形技術や積層造形技術を使ったプロセスチェーンを推進する様々な業種の会員企業を取りまとめています。

フォームネクスト
「Formnext – 国際次世代製造技術展・国際次世代製造技術会議」

メサゴ メッセ フランクフルト社 副社長 サッシャ F ウェンツラー 氏
日程:6月13日㈬13:30〜
   6月14日㈭13:30〜
   6月15日㈮13:30〜
   6月16日㈯13:00〜
 Formnextは、毎年ドイツフランクフルトで開催されている、積層造形技術および次世代高度製造技術の展示会で、部品製造、製品製造におけるデザイン設計から量産までにフォーカスしています。
 formnextは革新的技術の未来を披露し、同時に開催される国際会議では、最新製造技術、積層造形の課題など、高度な製造技術プロセスチェーンに沿った内容で講演が行われます。これらの講演はRapidnews/TCTが、またformnextの展示会はMesago Messe Frankfurtが主催しています。

ジャパンプレゼンテーション ※毎日開講ではありません

日本3Dプリンティング産業技術協会
「製品製造に向かう海外3Dプリンター動向」

日本3Dプリンティング産業技術協会 研究員 大庭 秀章 氏
日程:6月13日(水) 12:30〜
 欧米では、Additive Manufacturing(3Dプリンティング技術)を活用して、新しいモノづくりを生み出す動きが加速している。特に、実製品製造に向けて、量産性向上や品質保証を強化する新しい技術や、金属部品造形装置の低コスト化に向けた新しいプロセスが提案されている。また、エンジニアリングプラスチックのような高耐久な樹脂材料を造形する装置も多数提案されている。直近の海外展示会視察の結果をまとめ、現地に見る業界の動き、注目される技術を紹介する。

オークマ
「切削加工と金属積層造形の融合による工程集約の動向」

オークマ 技術本部 先端技術開発課 課長 石原 洋成 氏
日程:6月16日(土) 12:00〜
 従来からの切削加工の工程集約に加え、レーザ加工技術を用いた金属積層造形を融合し、次なる「ものづくり革命」の基軸となるスマートマシンとして超複合加工機を開発した。本機は、3Dプリンタの呼称に代表される新しい形状形成技術としての利用だけでなく、複数材種の一体加工や、素材から完成品までの工程結合といった生産革新を実現する。講演では、融合したレーザ加工技術と本機により実現する生産革新提案についてアプリケーション事例を交えて紹介する。

三菱商事テクノス
「3Dプリンター技術を用いた金型作り」

三菱商事テクノス株式会社 新規事業開発部 次長 小柳 宏文 氏
日程:6月15日(金) 12:30〜
 3Dプリンター技術の日本と海外とのとらえ方の違いを分かりやすく解説した上で、なぜ、金型に3Dプリンター技術を用いるメリットをご説明します。
 具体的には、金型作りに使われる装置、実例に基づいた事例紹介、課題と解決方法、今後の装置のトレンドなど、3Dプリンター技術を使いこなす「キーワード」をお伝えします。

大同特殊鋼
「大同特殊鋼の粉末製品及び積層造形に求められる粉末について」

大同特殊鋼 粉末製品部 粉末ソリューション室 主任部員 秋山 和範 氏
日程:6月14日(木) 11:30〜
 日本のモノづくりは金型等を使用した鋳造・鍛造・粉末冶金の発展によって支えられてきた。昨今新たなモノづくり手法として注目を集めているのが積層造形(アディティブマニュファクチャリング)技術である。金型を必要としないニアネット製造プロセスとして注目を浴びている。また、積層造形は粉末冶金と同じく金属粉末を原料とし製品を製造する技術である。
そこで、従来の粉末冶金との差及び、積層造形技術の特徴について、金属粉末の観点より解説する。

三菱重工工作機械
「レーザデポジション方式三次元金属積層造形技術の適用について」

三菱重工工作機械 技術本部 副本部長 二井谷 春彦 氏
日程:6月14日(木) 12:30〜
 平成26年に技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(略称:TRAFAM)が設立された。TRAFAMにて開発中のレーザデポジション方式三次元金属積層技術は材料選択の自由度が飛躍的に向上する革新工法として広がりを見せ始めている。デポジション方式三次元金属積層造形技術の概要を紹介し、今後の適用可能性について解説する。

DMG森精機
「積層造形と切削、旋削加工とを融合した複合加工機と積層専用機、及び加工事例の紹介」

DMG森精機 AM統括部 統括部長 近藤 昌樹 氏
日程:6月15日(金) 11:30〜
 3D金属積層造形に関しては、大きくわけて粉末床溶融結合方式(Powder Bed Fusion、以下、PBF方式)と指向性エネルギー堆積法(Directed Energy Deposition、以下、DED方式)に分類される。
 DED方式は工作機械にレーザヘッド、パウダー供給装置などを取り付けることで積層造形ができる手法である。
また、高速、大型製品への適用、異種材料の積層が可能などの特長をもっている。
 一方で、PBF方式は、複雑形状が可能、表面粗さが小さく多品種少量生産に適した特長をもつ。
 このように近年着目されている3D積層造形であるが、本講演では、切削、旋削加工機にDED方式を採用したLasertec65 3D及び Lasertec4300 3D、及びPDF方式を採用したLasertec30 SLMとその加工事例を紹介する。

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