2018年11月21日(水)

人が集まる場づくりを
金型工業会東部支部 鈴木 教義支部長(鈴木 社長)

この人に聞く

金型の社会的価値訴え

 「日本の金型業界にとって今は変化の時期だが、チャンスでもある」と話すのは、日本金型工業会の東部支部長に就いた鈴木の鈴木教義社長。好機なのは、金型の高度化が進み日本のメーカーしかできないことが増えているからだ。

 「30年以上前に比べ精度は10倍以上になっているし、今後はもっと厳しくなる。アジアを含め海外勢の技術も進化しているが、すり合わせや仕上げに強みを持つ日本のメーカーしかできない領域も増える」とみる。だが「こうした状況に対応するため、技術力、機動力、発想力など各社強みを磨くことは必要」とも。

 一方で、IoT技術に代表されるように変化も激しい時代だと指摘。「IoTといっても規模や型種で認識も異なるし、できることも違う。東部支部ではIoTや新技術の勉強会や相談会を通じ、皆さんの意見をすり合わせつとともに業界としての対応を模索したい」。

 企業間のコミュニケーションの強化も東部支部で取り組みたい課題の一つだという。「個の企業ではできないことも工業会の活動ならできることもある」とし、秋口には鈴木とサイベックコーポレーションの工場見学会も企画し、会員の相互理解を深める考えだ。

 自身の経験からも「工業会は同業者のみならず、大学教授などとの出会いも魅力。会員増強につながるためにも皆さんが興味を持てるような人が集まれる場をもっと作りたい」と意気込む。

 業界全体の課題として、金型の価値向上を訴える。経済産業省の後押しもあり、下請け法の改正や、型保管の改善なども進む。しかし、前述のように高精度な金型は増える一方で「なかなか金型の価値は認めてもらえないことも多い。金型がなければ世の中が回らないと言っても過言ではないほど重要なもの。もっと金型は重要なものだと訴えていきたい」。

金型新聞 平成30年(2018年)8月10日号

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