金型は大量生産の治具から個別少量生産へとシフトしたことで、高品質な「個の量産」技術が求められている。そこで必要になるのが膨大に増えるデータの適切な管理や共有。本稿では新たなデータ連動テクノロジー「メタデータ」を活用し、製…
インターモールド2015 加工技術さらなる高み

第26回金型加工技術展「インターモールド2015」が4月15日から4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる。5軸加工機や高硬度材加工用工具など金型加工の最新技術が紹介されるほか、3D造形や自動車部品、航空機部品の製造技術フェアも併催される。金型加工にとどまらず、日本のものづくりの未来を展望できる展示会となりそうだ。
インターモールドは、1年おきに東京と大阪で交互に開かれる金型加工技術の国内最大の展示会。26回目を迎える今回は、工作機械や切削工具、工作機器、測定機器、CAD/CAMなど427社・団体が出展する。
マシニングセンタでは、5軸加工機や複合加工機の最新機種が出品されるほか、3D造形機と組み合わせた新たな加工を実現する機械が登場。放電加工機は大型ワーク加工の高精度化、研削盤ではロボットや機上測定を使った無人化・自動化の技術が紹介される。
切削工具は、焼入れ鋼や超硬合金など高硬度材を加工できる工具や加工能率を高めた高精度工具が出品。CAD/CAMは5軸加工対応、測定機器はX線やレーザーによって非接触で測定する機器や加工中に測れる機上測定に注目が集まりそうだ。
そして、前回に引き続き行われる「試作・デザイン・解析&3Dプリンティング」、「自動車部品製造」、「航空機部品製造」など3つの特別企画も見どころのひとつ。
「試作・デザイン・解析&3Dプリンティング」は金型製作における3D造形技術や、解析・試作技術を提案する。「自動車部品製造」、「航空機部品製造」では加工や素材の新技術を披露。金型とは異なる業種との交流で新たなものづくりの可能性が期待される。
さらに、併催する「金型展」や「金属プレス加工技術展」では金型メーカーやプレスメーカーが加工サンプルや製品を展示し、自社の加工技術をアピールする。プレス加工機・プラ成形機メーカーも出展し、金型の設計・製造から成形までの一連工程を来場者に披露し、トータル技術を展示する。
また、会期中は講演会やセミナーも開かれる。基調講演では自動車部品工業会会長の玉村和己氏が講演し、同工業会技術担当顧問の松島正秀氏が特別講演会を開く。そのほか、出展者によるプレゼンテーションセミナーも34セッション以上を予定している。
開催概要
会期:4月15日~18日
会場:東京ビッグサイト(東4、5ホール)
会場時間:10:00~17:00※最終日18日は16:00まで
主催:日本金型工業会
出展規模:427社・団体
出品製品:工作機械、鍛圧機械、切削工具、工作機器、精密測定機、光学測定機、ダイヤモンド工具、砥石、CAD/CAM/CAE、金型部品、その他金型加工に関連する装置・機器・資材・情報など
入場料:1,000円※招待券持参者・事前来場登録者は無料
公式サイト:http://intermold.jp
金型新聞 平成27年(2015年)3月10日号
関連記事
プレス型は28.9%減、プラ型は17.9%減 2020年8月の金型生産は、前年同月比26.8%減の238億3,700万円と大きく落ち込んだ。前年8月は17.6%増と前々年よりも大きく伸びており、変動幅が大きくなった。前…
ワークス(福岡県遠賀町、093-291-1778)は、直径0・1㎜のガラスレンズ金型を開発した。独自の微細なナノ多結晶ダイヤモンド工具で加工し実現した。これまでの最小径は0.5㎜で、世界最小クラスという。従来は難しい超小…
64チタンねじ金型を製品化 国内製造の利点生かす 冷間圧造工具で高いシェアを誇る三豊機工(舟橋佳孝社長、本社・愛知県春日井市)の生産拠点、鹿児島工場は、今年度も工作機械など最先端機械・装置の設備投資を継続し、技術革新に…
次世代リーダー育成へ 日本金型工業会(牧野俊清会長)は6月3日、ホテルインターコンチネンタル東京ベイ(東京都港区)で第4回通常総会を開いた。 任期満了に伴う役員改選で、牧野俊清会長を再任したほか、副会長に鈴木教義氏(…