鉄の板を金型でプレスすると起こる想定外の歪みや割れ。その原因を見極め、溶接と研磨で補正し、目指す品質に導いていく。解析が進化した今も、自動車のドアや骨格部品の金型は人による玉成がカギを握る。その技能を次代に教えている。 …
岐阜県金型工業組合
韓国の金型振興会と提携

岐阜県金型工業組合(黒田隆理事長・黒田製作所会長)は7月28日、じゅうろくプラザで韓国の光州広域市と韓国金型産業振興会との間でMOU(事業協力覚書)を締結し、光州市の全南工業、光州工業、光州電子工業3校の3年生12人をグローバル現場学習実習事業(国際インターンシップ)として受け入れる。
実習は8月24日~11月13日まで行われ、岐阜大学や同大学の金型技術創成センタ―での研修、同組合加盟企業で企業内実習を行う。現場実習などを行う受け入れ企業は、朝日興業、アキタ製作所、大垣精工、マエダエンジニアリング、黒田製作所の5社で、同組合では昨年も同様のインターンシップを行っており、黒田理事長は「金型は日本、韓国をはじめ、ものづくりの基本という認識が世界で広がっており、その中で、2国間の交流を図っていきたい」と話す。
同組合と光州広域市との橋渡し役を務める韓国金型産業振興会の金成峰会長は「研修先として受け入れてもらうことは難しいことであると認識しているが、受け入れて頂いた各企業に感謝している。学生達の将来につながる良い機会であってほしい」と挨拶した。また、今回の研修では外務省より日韓国交正常化50周年記念事業」の認定も受け、岐阜市内の高校など文化交流も盛り込まれている。
金型新聞 平成27年(2015年)8月10日号
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