経済産業省が発表した機械統計によると、2022年上期(1–6月)の金型生産額は前年同期比4.5%増の1760億5500万円だった。 8型種のうちプレス型やプラスチック型などの3型種で回復したが、鍛造型やダイカスト型など5…
7月の金型生産実績
前年同月比 1.8%減の311億7,400万円プレス型は16.7%減、プラ型は18.4%増
日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による2016年7月の金型生産実績をまとめた。それによると数量は、前年同月比(増減比はいずれも前年同月比)16.6%増の5万4,002組、重量は13.4%減の1万1,192㌧、金額は1.8%減の311億7,400万円となった。
型別の生産実績は次のとおり
プレス型は数量2.4%減の9,398組、重量28.9%減の5,206㌧、金額16.7%減の99億5,200万円。鍛造型は数量20.2%減の9,578組、重量4.1%減の751㌧、金額7.1%減の24億4,000万円。鋳造型は数量0.2%減の433組、重量5.4%増の311㌧、金額7.1%減の6億7,600万円。ダイカスト型は数量1.2%増の794組、重量9.6%減の1,608㌧、金額6.6%減の39億6,900万円。
プラスチック型は数量10.0%増の3,210組、重量23.5%増の3,024㌧、金額18.4%増の126億3,100円。ガラス型は数量66.8%増の2万4,083組、重量3.5%増の118㌧、金額0.8%減の2億3,600万円。ゴム型は数量6.0%増の1,337組、重量10.7%減の133㌧、金額10.9%減の7億4,200万円。粉末冶金型は数量6.6%増の5,169組、重量5.4%増の39㌧、金額12.8%増の5億2,800万円。
内製型は14.9%増の97億3,300万円
自家使用分(内製型)は数量が前年同月比6.7%減の6,764組、金額は前年同月比14.9%増の97億3,300万円となった。
プレス型=数量2,145組(同9.6%減)、金額34億1,700万円(18.9%増)。鍛造型=2,728組(3.1%減)、金額11億8,500万円(7.1%増)。鋳造型=数量57組(50.0%増)、金額1億4,900万円(23.9%減)。ダイカスト型=数量186組(24.0%増)、金額12億9,100万円(7.1%増)。
プラスチック型=数量563組(2.6%増)、金額33億8,000万円(25.9%増)。ガラス型=数量(―)、金額=(―)。ゴム型=数量247組(3.4%増)、金額2億7,300万円(8.3%増)。粉末冶金型=数量838組(20.8%減)、金額3,800万円(25.5%減)。
金型新聞 平成28年(2016年)10月10日号
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