円安が後押し 海外との住み分け明確に 金型業界は回復を続けている。2015年の1―9月累計の金型生産額は前年同期比で9・3%増の2865億円となった。まだリーマンショック前のピークに比べ8割弱の水準だが、金型メーカーが…
2018年1月の金型生産実績
前年同月比 14.4%減の283億5,800万円
プレス型が23.0%減、ダイカスト型は10.1%増
日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員30人以上)による2018年1月の金型生産実績をまとめた。それによると数量は、前年同月比(増減比はいずれも前年同月比)16.0%減の3万7,166組、重量では11.9%減の1万1,055㌧、金額は14.4%減の283億5,800万円となった。
型別の生産実績は次のとおり
プレス型は数量22.9%減7,352組、重量21.6%減の5,650㌧、金額23.0%減の101億1,000万円。鍛造型は数量1.1%増の8,403組、重量18.9%増の923㌧、金額8.7%増の26億7,200万円。鋳造型は数量3.5%減の356組、重量25.2%増の273㌧、金額2.0%増の6億700万円。ダイカスト型は数量2.0%減の712組、重量25.4%増の1,770㌧、金額10.1%増の40億5,900万円。
プラスチック型は数量26.6%減の2,465組、重量17.3%減の2,189㌧、金額17.8%減の95億3,300万円。ガラス型は数12.7%減の1万2,100組、重量0.9%減の108㌧、金額3.6%減の1億8,900万円。ゴム型は数量2.4%増の1,120組、重量14.4%減の107㌧、金額6.3%減の7億1,300万円。粉末冶金型は数量33.4%減の4,658組、重量30.0%減の35㌧、金額32.2%減の4億7,400万円。
内製型は43.2%減63億7,700万円
自家使用分(内製型)は数量が前年同月比11.4%減の5,885組、金額は前年同月比43.2%減の63億7,700万円となった。
プレス型=数量1,798組(同24.2%減)、金額15億8,000万円(同64.6%減)。鍛造型=2,500組(同2.5%減)、金額14億4,000万円(同12.7%増)。鋳造型=数量39組(同9.3%減)、金額1億2,500万円(同16.7%減)。ダイカスト型=数量157組(同11.8%減)、金額13億4,600万円(9.9%減)。
プラスチック型=数量470組(37.5%減)、金額16億800万円(54.4%減)。ガラス型=数量(―)、金額=(―)。ゴム型=数量190組(同13.6%減)、金額2億4,500万円(同14.9%減)。粉末冶金型=数量831組(22.4%増)、金額3,400万円(同10.5%減)。
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