機械や工具の最新情報など金型業界の今をお届けする「金型しんぶんONLINE」

search menu

MAY

18

新聞購読のお申込み

金型に押し寄せるCASE

 100年に一度の変革期と言われる自動車業界。それを語るときに欠かせないキーワードが「CASE」だ。「C=コネクテッド(つながる)」、「A=オートノマス(自動運転)」、「S=シェア(共有)」、「E=エレクトリック(電動化)」の頭文字をとったもので、自動車メーカーもCASEに対応するための開発投資を積み増している。もちろん、金型需要の8割を占めると言われる自動車業界だからこそ、CASEは金型にも変化を迫る。その影響が最も大きそうな一つが電子部品だ。CASEによって、「どんな電子機器が増えるのか」、「市場規模はどうなるのか」—。電子情報技術産業協会(JEITA)がまとめた2030年までの電装機器の見通しから、その動向をまとめた。

ECU生産額30年に1・9倍
金型需要も増えるか

ECUの需要は増えるとみられている(図出典:JEITA)

 「自動車向けの金型を手掛ける企業はバッテリー、モータ、電子部品の3部品に携わっていないと生き残れない時代になる」—。自動車メーカーと共同で燃料電池用のセパレータなどを手掛ける精密プレス金型メーカーのニシムラの木下学社長はそう指摘する。

 モータやバッテリーは、モータコアや電池向けの金型など比較的想像しやすい。一方、CASEによって広範な影響を受けそうなのが電子部品だが、多岐に亘るため、その中身は見えづらい。

 では、電子部品がどの程度で成長していくのか。JEITAが注目したのが、車の電装化で増大しているエレクトリックコントロールユニット(ECU、電子制御装置)の動向だ。ECU全体の2017年の世界生産額は9・5兆円。これが30年には約1・9倍の17・8兆円まで成長すると見通した。年率では約4・9%成長する見込みだ。

 さらに系統別に、情報系、環境対応系、ボディ系、安全系、センシング系、パワートレイン系の6つに分類(図)。なかでも、最も成長率が大きいのが、DC/DCコンバータや電力制御装置などの環境対応系のECU。17年には3000億円程度だった市場が30年には1・7兆円まで6倍近くの成長を見込む。

 次いで拡大が期待されるのはディスプレイ制御装置(HUD)などの情報系だ。1・9兆円から4兆円まで大きく成長するとみている。自動運転に不可欠な安全系やカメラやレーダなどセンシング系のECUもそれぞれ4兆円、1・7兆円と拡大すると見通している。

金型しんぶん 2019年12月10日

関連記事

12月の金型生産実績

12月の金型生産実績

前年同月比12.9%増の313億2,100万円 プレス型は15・3%増、プラ型は18・8%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による平成26年12月の金型生産実績をまとめた。それ…

成形不良を出さない生産システムの確立
岐阜大学 王志剛副学長に聞く、スマート金型開発の行方

 岐阜大学が2018年に3カ年の研究開発である「スマート金型開発拠点事業」を始めた。労働人口減少時代を想定し、従来にはない高効率な生産システムの確立を目指し、金型を使った量産システムの不良率ゼロを目標に掲げる。同事業は文…

前年同月比 19.7%減の305億800万円12月金型生産実績

プレス型は25.1%減、プラ型は11.9%減  2020年12月の金型生産は、前年同月比19.7%減の305億800万円となった。前月比では1.6%増加した。数量は前年同月比0.8%の微増(前月比は6.9%増)で4万95…

3月の金型生産実績

3月の金型生産実績

前年同月比5.8%増の345億1,400万円 プレス型は1・6%減、プラ型は24・0%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による平成26年3月の金型生産実績をまとめた。それによる…

新金型産業ビジョン<br>6つのテーマから金型業界の未来を考える

新金型産業ビジョン
6つのテーマから金型業界の未来を考える

逆境乗り越え、攻め 需要の国内回帰広がる  厳しい経営環境が続いてきた日本の金型業界。 しかし、 ここに来て円安によるユーザーの国内回帰や、一部で需給バランスが改善するなど、好転の兆しも見え始めた。 過酷な時期を乗り越え…

トピックス

関連サイト
一般社団法人日本工作機械工業会
日本機械工具工業会
一般社団法人日本工作機器工業会
日本精密測定機器工業会
日本光学測定機工業会
全国作業工具工業組合
日本精密機械工業会
日本工作機械輸入協会 jmtia
日本金型工業会 jmtia