金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

12

新聞購読のお申込み

【ひと】熊本精研工業企画開発部部長・越智 英二さん(59) カメラによる機上測定機を開発した

カメラによる機上測定機を開発した

熊本精研 ㊧越智英二部長㊨池内壽孝会長

放電加工した金型部品をチャッキングしたままカメラで捕らえ、タブレットに映し出す。原点や輪郭をズームアップ。十字線を合わせ、その位置を加工機の座標で捉える。加工部を複数ヶ所測ることで、ピッチやCAD図との誤差が得られる。

そんな機上測定機「NK‐2000」を4年前に商品化した。改良を重ね、「今ではマシニングセンタや研削盤でも使えるし、ワークの位置決めや加工後の形状計測にも利用してもらっています」。

アイデアは検査機メーカーで営業をしていた頃から温めていた。日本のものづくりは精密化が進み、一方で効率化が課題。ワークに触れず、手間をかけず、正確に測れる機上測定機はきっとニーズがあると感じていた。

 そのきっかけをくれたのが担当先の金型メーカー熊本精研工業の池内壽孝社長(現会長)だった。「自らがものづくりに貢献するものを考え、カタチにし、使ってもらいたい」。そんな自らの夢と、思いが一致し、転身した。

開発では過去の経験に固執せず、テストする社員の声や、導入してくれた金型メーカーの要望を全て取り入れた。『加工機の機械座標を用いる』という、この機上測定機のカギとなる技術もその中から生まれた。

100台以上を販売。近く研削盤で回転する砥石の形状を測れる新製品も発売する。「日本の金型が元気になるように。もっと企画にも開発にも力を入れていきます」。

金型新聞 2021年2月10日

関連記事

「金型業界で働く女性の声や悩みにも耳を傾けて」名古屋精密金型営業部部長・渡邊祐子氏

インターモールド大阪では4月20日、女性雇用のメリットや現場の男女共同参画などを討論する特別イベントが開かれる。労働人口減少により製造業は女性の活躍が課題で、金型業界も働き方改革など取組みが始まっている。日本金型工業会で…

【この人に聞く】三井精機工業社長・加藤欣一氏「”高精度”生かし、金型加工に適した機械を提供」

三井精機工業(埼玉県川島町、049-297-5555)が、金型分野に注力している。今春、新型の微細加工機と、ジグ研削盤を発売。今後需要の拡大が期待される電気自動車(EV)や電子部品関連の金型加工向けを中心に売り込んでいく…

「なりたい自分になれるかも」金型メーカーに就職した女性広報

狭山金型製作所 総務部 東香奈恵さん 総務部で営業のサポートや動画によるマニュアル作成などを担当する。そうした「本業」に加え、インスタグラムやフェイスブックなどSNSで狭山金型の日常や取り組みを発信する金型メーカーでは珍…

【金型の底力】エフアンドエム 5軸機導入をコンサル

企業間連携でフィールド広げる 自動車骨格部品などのアルミ押出金型を手掛けるエフアンドエムは今年1月、5軸加工機の導入コンサルティングサービスを始めた。長年運用してきた経験やノウハウを活かし、金型や部品メーカーのニーズにマ…

この人に聞く
トヨタ自動車 大竹 知之部長

100年に一度の変革期 どうする金型づくり  エンジン、トランスミッション、カムシャフト、最近では電池やモータなど、自動車を動かすほぼ全ての内蔵部品の金型を手掛けるトヨタ自動車のパワートレーン工機部。豊田章男社長が「自動…

関連サイト