我々の生活の中で使われるものの多くは金型から成形され、製造されている。多数の製品を成形する金型は摩耗し、損傷するが、その補修に関する工程のほとんどが手作業で行われているのが現状である。ここでは、デジタル技術と金属積層技術…
C&Gシステムズ キャムツール新版
大型金型の磨き削減
C&Gシステムズは、5軸マシニングセンタ(MC)対応CAD/CAM「キャムツール」の新版「V17.1」を発売した。切削痕を抑え、磨き工程の削減につながる機能などを強化した。
CL制御点を曲率に応じて再配列する機能を搭載。送り速度の加減速で発生する加工面の切削痕を抑制できる。この機能により、自動車用ボディ金型などで切削痕の転写を防ぐための磨き工程を減らすことができる。
工程途中でのストック(工程間の形状)のメッシュ幅の調整が可能。ストック精度を最適化することで、演算処理とデータ容量の圧縮につなげる。
このほかにも、シミュレーションによる干渉の誤検出を回避する機能や、オペレーションや加工パスの強化など46項目の機能を追加した。
金型新聞 2021年4月10日
関連記事
三菱電機(東京都千代田区、03-3218-2111)はこのほど、ファイバーレーザー加工機の上位機種「GX‐Fシリーズ」の性能をアップデートできるソリューションを提供していくと発表した。ユーザーは導入済みの機械本体に新技術…
多機能カッタシリーズ 三菱マテリアルはこのほど、高能率加工用多機能カッタ「VPX」シリーズに低抵抗インサート「Lブレーカ」を追加した。8材種48アイテムを加え、幅広い被削材の加工に対応する。 切れ味重視の設計により低…
水中に発生させた気泡(キャビテーション)を金属に高速で衝突させるとそれが崩壊するときの衝撃力でピーニング効果が得られる。ウォータージェットピーニングと呼ぶこの技術はこれまで構造物の強度向上などに用いられてきた。しかし金型…
東芝機械は、小型から大型部品の造形が可能な金属3Dプリンタ「ZKシリーズ」の受注を開始した。レーザと金属粉末を同時に照射し造形する指向性エネルギー堆積方式(DED)方式で、高速、高精度な造形を可能にした。 ZKシリー…