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共立精機 海外で先行してギガに挑む【特集:ギガキャストの現在地】
設計・解析ノウハウ中国で蓄積
ギガキャストで先行する中国でギガ向け金型を製作し、そのノウハウをベースに国内でのギガ関連の需要開拓を狙うのが共立精機だ。構想段階からの設計相談や解析などの技術サポートを提供する一方、国内ではまずギガ向けの金型の入れ子の受注を目指す。
中国子会社の共立精機(大連)では、自動車や建築部品などで9000tのギガ金型一式の製作実績を持つほか、ギガ向けの入れ子を数多く請け負う。「日系メーカーでギガ金型の実績があるのは当社くらい」(林裕社長)と話す。

実際に大連には120tのクレーンのほか、7tの重量まで対応できる熱処理企業も同じ敷地内に入居している。また、ギガ向けの金型で複雑になる温調管理の設計や、解析技術などを日本語や日本品質で提供できることも大きな強みだ。
ただ、これらはあくまで中国での取り組み。国内では「現時点でクレーンなど中国のような投資計画はない。要望があれば中国から金型は供給できるし、必要な技術サービスを提供する段階だ」と言う。国内で大幅な投資をしないのは、日系自動車メーカーの動向が明確になっていないからだ。

同社がまず国内で狙うのはギガ金型を分割した入れ子の受注だ。林社長は「中国でのギガ金型は可動型と固定型合わせて130tの重量にもなる。金型輸送の難しさを考えると、日本では中国以上に分割型になる」とみる。
このため入れ子も数多くなると予想する。「例えば3500tの金型は可動型1、固定型1、スライドコアだけ、7000tクラスでは十数個の入れ子構造になっている。実際には2tクラスの入れ子部品の加工が増えるのではないか」。
こうした入れ子の需要に対応するために「更新時期を迎えたものから、大型加工機の投資を検討したい」と話す。だだ、「日本でギガが広がっていくにしても、(その部品加工の量から)1社で請け負えることはない。協業することが大切になる」と話し、現在多くの金型メーカーとの交流を進めているという。
会社概要
- 本社:三重県松阪市江陽町27
- 電話:0598・29・6000
- 代表者:代表取締役社長林裕氏
- 創業:1959年
- 従業員:69人
- 事業内容:ダイカスト金型の設計製作など。
金型新聞 2024年9月10日
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