SLM式で小物を造形 子会社REALIZER社とコラボ DMG森精機はこのほど、積層造形技術のセレクティブレーザメルティング方式(以下、SLM)を用いたLASERTEC30SLMの受注を始めている。同製品は今年2月に子…
アッサブジャパン AMの受託造形を強化し、600mmサイズに対応
アッサブジャパン(東京都千代田区、03・5226・3771)は金属3Dプリンタの受託造形事業を強化する。中国にあるグループ企業に最大600㎜角までの造形が可能な金属3Dプリンタを導入し、大型の造形ワークを受託する。ギガキャスト向けの入れ子部品などの受注拡大を狙う。

同社は一昨年、台湾にあるグループ企業が持つPBF(粉末床溶融結合)法式の金属3Dプリンタを活用し、日本国内で受託事業に参入。粉末材料の高い知見を活かし、国内で需要を開拓してきた。欧州で使われることが多いSKD61相当材の粉末「AM DIVER」と、その造形レシピをセットで提案する。
今年に入り、その受託事業の拡大を進めている。中国にあるグループ企業に450~600㎜まで造形可能なPBF方式の金属3Dプリンタを導入し、大型ワークを受託できる体制を整えた。「まだ実績はないが、AM DIVERでそのサイズの造形に成功している」(北田博治社長)。
ギガキャストや大型のダイカスト金型では、冷却効果を高めたり、多数個取りし造形コストの低減につなげたり、大型化ニーズは高まっている。あるダイカスト部品メーカーの技術者は「一つの型内で、冷却と加熱を行うギガキャストには、3Dプリンタの入れ子は欠かせない」と指摘する。
同社は需要拡大を見込み、ダイカスターや自動車メーカーに提案を始めている。北田社長は「ギガキャストで先行する中国や米国を含む世界の事例を日本の自動車メーカーやダイカスターと共有して、素材、3D造形品から鋳造工程までグローバルなトータルサービスを提案していきたい」。
金型しんぶん2025年5月10日号
関連記事
金型クリアランス 調整が不要に 三菱重工工作機械が大形高精度加工機「MVR・Fx」に搭載できる「空間誤差補正システム」が注目を集めている。経年変化や環境温度変化で生じるXYZ位置の空間誤差を自動的に検知し校正するもので…
松浦機械製作所(福井県福井市、0776-56-8100)は、金属積層造形と切削加工ができるハイブリッド金属3Dプリンタ「LUMEXAvance‐25」を改良し発売した。従来機と比べて造形時間を短縮したほか、さらなる長時間…
2色成形は製品の高機能化や工数削減などのメリットが得られる一方、成形品質への不安や設備負担から導入をためらう企業は少なくない。キヤノンモールドでは、専用成形機を用いずに、汎用成形機による2色成形が可能な型内組立技術と小型…
自動車用ライト金型に 牧野フライス製作所はこのほど、大型サイズの微細精密加工機「iQ500」を発売し、9月から出荷を開始する。既存の「iQ300」を一回り大きくし、高精度で大型化する自動車用ヘッドライトの入れ子金型など…