日本金型工業会はこのほど、eラーニングの講座を開設した。正会員は、工業会のホームページから申し込めば無料で受講できる。会員外で閲覧する場合は会員になる必要がある。 今回開設した講座は「初めての金型図面」。金型業界のハイパ…
MF-Tokyo2015 いよいよ開幕
7月15~18日 東京ビッグサイト


プレスや板金機械メーカーなど105社で構成する日本鍛圧機械工業会(川西宣明会長)と日刊工業新聞社は7月15日から4日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で国内唯一のプレス・板金・フォーミング専門展「MF-Tokyo2015」を開催する。前回を上回る過去最大の出展規模で、鍛圧塑性加工やレーザー加工の最新技術が一堂に介する。「サーボプレス」など最新技術のセミナーやシンポジウムなど専門性の高い併催企画も数多く開かれ、金型メーカーにとってユーザー技術が学べる絶好の機会となりそうだ。
「MF-Tokyo」は、国内唯一の塑性加工に特化した展示会として2009年から2年に1回のペースで開催され、前回は201社・団体が出展。来場者は4日間で約3万人にのぼった。
223社が出展
4回目を迎える今回は、「塑性加工はロマンか、スマート&クール鍛圧機械」を副題に、前回を大きく上回る223社1304小間と過去最大の開催規模で開催し、来場者は3万2000人を見込んでいる。
ユーザーの動向知る場
出展製品は、プレス機械、板金機械、フォーミングマシン、ねじ・ばね機械の4つのゾーンに分かれて展示される。日本鍛圧機械工業会の川西会長は「金型メーカーにとっても、次世代技術の色々なヒントが発見できる場になる」と来場を促す。ユーザー技術の最新動向を学び、提案力を強化する絶好の機会となりそうだ。
出展者がシンポジウム
併催企画も充実。シンポジウムでは、講演者を出展社のみに限定し、より業界に特化した専門性の高い企画とする。「サーボプレス」、「鍛造プレス」、「パンチング金型」、「ファイバーレーザー加工」の4つの最新技術動向について討論会を行う。
そのほかにも、出展者テクニカルセミナーは、前回の45から52講座に増えた。また、学会テクニカルセミナーは30講座開かれ、大学教授が鍛圧、レーザー加工、ばね・ねじ加工の最新技術について講演する。
時代支えた機械展示
また、日本鍛圧機械工業会のブースでは、「時代を支えたベストマシン」として50年以上前の鍛圧機械を4台展示する。同工業会の井上尚行専務理事は「往年の機械から最新機械をあらためて見て、技能伝承の良いきっかけにしてほしい」とする。
開催概要
MF-Tokyo 2015 プレス・板金・フォーミング展
主 催:日本鍛圧機械工業会/日刊工業新聞社
会 期:2015年7月15日(水)~18日(土)
会 場:東京ビッグサイト(東1・2・3ホール)
時 間:10:00~17:30(最終日は16:00まで)
出 展 社 数:223社・団体
併 催 企 画:シンポジウム、学会テクニカルセミナー、出展者テクニカルセミナーなど
入 場 料 金:1,000円※招待券持参者および事前登録者は無料。
公 式サイト:www.mf-tokyo.jp
金型新聞 平成27年(2015年)7月2日号
関連記事
一品一様の世界である金型産業は生産や技術面で人に頼ることが多く、デジタル化が喫緊の課題。そこで生産管理システムで生産性向上や経営のサポートに取り組んでいるのがテクノア(岐阜県岐阜市)だ。金型など中小企業向けで多品種少量…
年頭所感の詳細は、各リンクをクリック 日本金型工業会 会長 小出 悟「金型業界の安定勝ち取る」 経済産業省 製造産業局素形材産業室 室長 谷 浩「取引適正化と人材確保」 日本金型工業会西部支部 支部長 山中 雅仁「顧客…
EV化などによる金型需要の変化やAMをはじめとする新たな製造技術の登場など金型産業を取り巻く環境はこれまで以上に大きく変化している。金型メーカーには今後も事業を継続、成長させていくため未来を見据えた取り組みが求められてい…
次世代自動車による自動産業の変革や、少子高齢化による人手不足など金型産業を取り巻く環境は大きく変化し、新型コロナウイルスの感染拡大によって、そのスピードはさらに加速している。一方で、金型づくりを支える製造技術も進化を遂…