電動化、小物部品に事業拡大 ダイカスト金型メーカーの米谷製作所は今年2月、自動車部品メーカーの田中精密工業グループに入った。自動車の電動化によって事業領域の拡大が求められる中、単独での経営は難しいと判断した。既存事業を継…
ソディックが金属3Dプリンタで
プラ型のキャビ・コア製作

ソディックはこのほど、金属3Dプリンタを活用し、コネクタのハーネスカバーのプラスチック金型の製作に成功した。従来の製法と比べ、金型製造コストを6割削減し、成形サイクルも2割短縮した。
同社の金属3Dプリンタ「OPM250L」を導入した、子会社のソディックエフ・ティが製作した。これまで金属3Dプリンタでプラスチック金型を作ることもあったが、意匠面や精度の問題から製品表面部に影響の少ない、コア側のみを作るケースが多かった。今回、加工精度±0・01㎜と、メルティング率99・99%を実現していることで、キャビティも3Dプリンタで製造した。
一体製作できる強みを生かし、部品点数を従来の金型よりキャビティで20分の1、コアで15分の1と大幅に削減。これに伴い、設計のリードタイムを96時間から64時間と33%短縮。製造リードタイムも54日を24日と55%短くした。最適な三次元冷却配管で温度制御が正確となったことで、スライドが不要になるなど、金型構造の簡素化にもつながった。
これらの効果により、従来の工法に比べ、金型製造コストを61%減らし、成形サイクルでは23・5秒から18・5秒と21%短くすることに成功した。
金型新聞 平成27年(2015年)12月10日号
関連記事
生産シミュレータを活用 中部産業連盟はこのほど、金型製造プロセスデジタル設計人材育成講座を、中産連ビル(名古屋市東区)で開催する。 受講対象者は製造部門や生産技術部門、生産管理部門の従業者。バーチャル工場を構築できる…
パソコン、スマホ、タブレット。これらのツールは、いまや我々の生活に欠かせないものとなった。ニュースやSNSのチェックはもちろん、取引先の企業情報や現場の困りごとの解決方法といった金型現場で必要な調べごとにもウェブを活用…
三井ハイテック 3月1日付(敬称略・カッコ内旧職) ▽リードフレーム事業本部技術統轄部生産技術部長(リードフレーム事業本部技術統轄部要素技術部長)久保公彦▽リードフレーム事業本部技術統轄部装置技術部長(リードフレーム事…
金型部品3社の2026年3月期業績予想は米国の関税措置などの影響により、全社減収を見込む。関税政策を巡る高い不確実性が続く中、設備投資の先送りなどが懸念され、各社需要が減少するとみている。 パンチ工業は、減収減益を見込む…


