培った技術活かす 自動車の電動化、医療関連や半導体関連需要の拡大などで、国内のものづくり産業に求められるものも大きく変化している。自動車の電動化ではモータやバッテリーなどの電動化部品や材料置換による軽量化部品などが増えて…
ソディックが金属3Dプリンタで
プラ型のキャビ・コア製作

ソディックはこのほど、金属3Dプリンタを活用し、コネクタのハーネスカバーのプラスチック金型の製作に成功した。従来の製法と比べ、金型製造コストを6割削減し、成形サイクルも2割短縮した。
同社の金属3Dプリンタ「OPM250L」を導入した、子会社のソディックエフ・ティが製作した。これまで金属3Dプリンタでプラスチック金型を作ることもあったが、意匠面や精度の問題から製品表面部に影響の少ない、コア側のみを作るケースが多かった。今回、加工精度±0・01㎜と、メルティング率99・99%を実現していることで、キャビティも3Dプリンタで製造した。
一体製作できる強みを生かし、部品点数を従来の金型よりキャビティで20分の1、コアで15分の1と大幅に削減。これに伴い、設計のリードタイムを96時間から64時間と33%短縮。製造リードタイムも54日を24日と55%短くした。最適な三次元冷却配管で温度制御が正確となったことで、スライドが不要になるなど、金型構造の簡素化にもつながった。
これらの効果により、従来の工法に比べ、金型製造コストを61%減らし、成形サイクルでは23・5秒から18・5秒と21%短くすることに成功した。
金型新聞 平成27年(2015年)12月10日号
関連記事
工場見学会を開催 三井精機工業(埼玉県川島町、049-297-5555)は3月9~11日の3日間、本社工場で工場見学会を開いた。「高精度加工の自動化」をテーマに、機上計測を搭載したジグ研削盤や微細加工に特化した立形マシニ…
人工知能(AI)を活用した技術が製造業でも実装され始めている。当社では、プレス機から得たさまざまなデータをAIで分析し、金型の寿命予測や加工相談などプレス加工業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するアプリケ…
前年同月比 0.7%増の288億5,600万円 プレス型は11.1%減、プラ型は14.1%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による2016年5月の金型生産実績をまとめた。それに…
ユーザーと金型メーカーの間に立つ指揮者 この会社がないと困る プラスチックやプレス成形加工メーカーにとって金型メーカーは、どんな存在なのか。今更ながら素朴な疑問に突き当たり、この4月号からプラスチック、プレス、ダイカス…


