金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

17

新聞購読のお申込み

ソディックが金属3Dプリンタで
プラ型のキャビ・コア製作

★DSCF1093_R

 ソディックはこのほど、金属3Dプリンタを活用し、コネクタのハーネスカバーのプラスチック金型の製作に成功した。従来の製法と比べ、金型製造コストを6割削減し、成形サイクルも2割短縮した。

製造コスト60%減

 同社の金属3Dプリンタ「OPM250L」を導入した、子会社のソディックエフ・ティが製作した。これまで金属3Dプリンタでプラスチック金型を作ることもあったが、意匠面や精度の問題から製品表面部に影響の少ない、コア側のみを作るケースが多かった。今回、加工精度±0・01㎜と、メルティング率99・99%を実現していることで、キャビティも3Dプリンタで製造した。

 一体製作できる強みを生かし、部品点数を従来の金型よりキャビティで20分の1、コアで15分の1と大幅に削減。これに伴い、設計のリードタイムを96時間から64時間と33%短縮。製造リードタイムも54日を24日と55%短くした。最適な三次元冷却配管で温度制御が正確となったことで、スライドが不要になるなど、金型構造の簡素化にもつながった。
 これらの効果により、従来の工法に比べ、金型製造コストを61%減らし、成形サイクルでは23・5秒から18・5秒と21%短くすることに成功した。

金型新聞 平成27年(2015年)12月10日号

関連記事

金型12月生産実績 前年同月比15.9%増の269億1,500万円

プレス型は45.6%増、プラ型は2.2%減 2022年1月の金型生産は、前年同月比15.9%増の269億1,500万円となった。前月比では14.2%減。数量は前年同月比6.9%増で、前月比では20.6%減の3万4,708…

現場の思いを尊重<br>天青会 野口 賢太郎 会長

現場の思いを尊重
天青会 野口 賢太郎 会長

企業見学会に注力  日本金型工業会東部支部の若手経営者らが集まる天青会の会長に今年5月、就任した。現場至上主義を自身のテーマとして掲げ、「今年は、工場見学会など現場に足を運ぶということをメインに活動していきたい」と意気込…

ジェイテクト アフターサービスを強化

WEB上で保全履歴やパーツ見積依頼 ジェイテクトは工作機械のアフターサービス強化として、サイトからWEB登録すると、所有機一覧や修理点検履歴、パーツ購入履歴など閲覧できるWEBサービスを始める。さらに、有料のM2Mサービ…

自動で空間誤差を補正
三菱重工工作機械

金型クリアランス 調整が不要に  三菱重工工作機械が大形高精度加工機「MVR・Fx」に搭載できる「空間誤差補正システム」が注目を集めている。経年変化や環境温度変化で生じるXYZ位置の空間誤差を自動的に検知し校正するもので…

2024年7月金型生産実績 前年同月比 2.4%減の245億円

プレス用金型は4.3%増、プラ用金型は4.5%減 2024年7月の金型生産は、前年同月比2.4%増の245億421万円となった。前月比では1.6%減だった。数量は前年同月比18.2%の大幅増、前月比でも16.3%増の3万…

トピックス

関連サイト