金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

19

新聞購読のお申込み

待ちから攻めへ

方向見極め、変化し攻める

 昨年は補助金や投資減税などアベノミクスによる諸施策が奏功し、まだら模様ながら日本の製造業を明るいものにした。円安で輸出型の大手企業を中心に業績急回復。金型業界にもその影響は波及しつつあり、複数の大手メーカーでは、金型国内回帰の声も聞こえ始めている。
 しかし、世界市場をターゲットとするユーザー企業の地産地消の流れは変わらないだろう。金型業界が変革期にあることに論を待たない。仕事量がまずまず見込める今こそ次代に向けた改革を推し進める好機と捉えたい。
 昨年策定された「新金型産業ビジョン」でも、改革に向け示唆に富む指摘が数多い。この指針に呼応する動きも目立つ。例えば「連携」や「海外」では、メキシコで複数の企業が協業で金型長屋をスタートさせた。「技術開発」でも新素材や難削加工でしのぎを削り、金型技術を武器に「周辺分野」に進出する企業も多い。
 金型は受注産業であるが、良い金型を作れば仕事が来るという時代は終わっている。待っていても先は見えない。自社の強み弱みは各社各様だが、自社に適している方向を見極め、変化し、攻める時に来ている。

金型新聞 平成27年(2015年)1月10日号

関連記事

金型メーカーアンケート 値上げ進むも道半ば【特集:どうする値上げ】

材料費や電気代の高騰が続き値上げが不可避の中、金型メーカーのユーザーへの価格転嫁は進んでいるのか。本紙はその実態を調べるため、金型メーカーにアンケートを実施した。結果から、値上げが受け入れられるようになりつつあるものの道…

4月の金型生産実績

4月の金型生産実績

前年同月比3.5%増の268億6、800万円 プレス型は0・1%減、プラ型は8・7%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による平成26年4月の金型生産実績をまとめた。それによると…

7月の金型生産実績

7月の金型生産実績

前年同月比15.3%増の316億4,800万円 プレス型は30・7%増、プラ型は11・9%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による平成26年7月の金型生産実績をまとめた。それに…

2024年4月金型生産実績 前年同月比 4.5%減の247億円

プレス用金型は7.0%減、プラ用金型は7.9%減  2024年4月の金型生産は、前年同月比4.5%減の247億5,595万円となった。前月比では28.9%の大幅減だった。数量は前年同月比10.1%増、前月比では16.9%…

【金型生産実績】前年同月比 0.4%増の313億2,300万円

プレス型は0.2%増、プラ型は9.6%減 2021年9月の金型生産は、前年同月比0.4%増の313億2,300万円となった。前月比では20.9%増と大きく増えた。数量は前年同月比12.5%減で、前月比では15.9%増の3…

トピックス

AD

FARO スキャンしたらすぐに結果まで:工数低減を実現

金型のメンテナンス、修復、複製に3次元測定アームを活用 製品を製造するために欠かせない金型ですが、そのメンテナンスには多くの課題が存在します。金型は使用するうちに摩耗し、時... 続きを読む

関連サイト