プレス型は45.6%増、プラ型は2.2%減 2022年1月の金型生産は、前年同月比15.9%増の269億1,500万円となった。前月比では14.2%減。数量は前年同月比6.9%増で、前月比では20.6%減の3万4,708…
待ちから攻めへ
昨年は補助金や投資減税などアベノミクスによる諸施策が奏功し、まだら模様ながら日本の製造業を明るいものにした。円安で輸出型の大手企業を中心に業績急回復。金型業界にもその影響は波及しつつあり、複数の大手メーカーでは、金型国内回帰の声も聞こえ始めている。
しかし、世界市場をターゲットとするユーザー企業の地産地消の流れは変わらないだろう。金型業界が変革期にあることに論を待たない。仕事量がまずまず見込める今こそ次代に向けた改革を推し進める好機と捉えたい。
昨年策定された「新金型産業ビジョン」でも、改革に向け示唆に富む指摘が数多い。この指針に呼応する動きも目立つ。例えば「連携」や「海外」では、メキシコで複数の企業が協業で金型長屋をスタートさせた。「技術開発」でも新素材や難削加工でしのぎを削り、金型技術を武器に「周辺分野」に進出する企業も多い。
金型は受注産業であるが、良い金型を作れば仕事が来るという時代は終わっている。待っていても先は見えない。自社の強み弱みは各社各様だが、自社に適している方向を見極め、変化し、攻める時に来ている。
金型新聞 平成27年(2015年)1月10日号
関連記事
前年同月比 9.9%増の423億5,400万円 プレス型は13.9%増、プラ型は15.0%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員20人以上)による2016年3月の金型生産実績をまとめた。それに…
需給ギャップが改善し、明るさも戻り始めた金型業界。後押しの一つとなっているのが、一部で言われる金型の国内回帰だ。果たして本当に国内に回帰しているのか。どんな金型が戻っているのか。一方、ここにきて「職人」不足を危惧する金型…
前年同月比 15.6%減の304億9,500万円 プレス型が33.0%減、鍛造型は7.6%増 日本金型工業会(会長牧野俊清氏)は、経済産業省機械統計(従業員30人以上)による2018年2月の金型生産実績をまとめた。そ…
付加価値生み差別化 金型メーカーのなかで、測定を重視する動きが広がっている。かつては「生産に貢献しないもの」とされてきた測定だが、測定技術の進歩によって品質の安定化や、生産性の向上など活用の領域が広がりつつあるからだ。…


