材料費や電気代の高騰が続き値上げが不可避の中、金型メーカーのユーザーへの価格転嫁は進んでいるのか。本紙はその実態を調べるため、金型メーカーにアンケートを実施した。結果から、値上げが受け入れられるようになりつつあるものの道…
2024年1月金型生産実績 前年同月比 21%減の224億円
プレス用金型は43.2%減、プラ用金型は7.6%減
2024年1月の金型生産は、前年同月比21.0%減、前月比27.4%減の224億5,500万円と大きく落ち込んだ。数量は前年同月比38.7%減、前月比でも21.3%減の2万9,985組と3万組を割り込んだ。重量は前年同月比25.0%の減、前月比では28.6%減で8,274トンとなった。
中でもプレス用金型の金額は72億9,500万円で前年同月比43.2%の大幅減。前月比でも45.0%の大幅減で、厳しい月となった。数量は前年同月比で27.5%の減、前月比では17.5%の減少。重量は前年同月比40.1%減、前月比で39.0%の減少となった。
プラスチック用金型は、金額が89億2,700万円で前年同月比7.6%の減少、前月比では20.0%の減。数量は前年同月比1.5%減(前月比では19.4%の減少)、重量も同17.1%の大幅な減少(前月比では28.3%の大幅減)となった。
鍛造用金型は前年同月比3.2%増の15億2,500万円。ダイカスト用金型は前年同月比16.2%増の31億4,700万円、鋳造用金型は、同横ばいで4億3,500万円、ガラス用金型は同10.6%増の2億3,000万円だった。粉末冶金用金型は同11.4%減の2億9,500万円、ゴム用金型は前年同月比19.4%減の6億円と減少した。
バッテリー式電動自動車(BEV)が踊り場にあり、次世代自動車の今後の動向が注目されるところだが、自動車・半導体産業の今年の早い時期での回復が待たれる。
金型新聞 2024年4月10日
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