金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

17

新聞購読のお申込み

武林製作所の技術者2人が受賞
八尾ものづくり達人・なにわの名工若葉賞

高度な仕上げ、磨きの技能

DSC07546_R DSC07538_R
▲八尾ものづくり達人に選ばれた角谷氏

DSC07531_R DSC07529_R
▲なにわの名工若葉賞を受賞した山中氏

 金型の耐久性や成形の品質を高めるためにする、最終工程の手仕上げと、鏡面磨き―。歯ブラシのプラスチック金型を手掛ける武林製作所(大阪府八尾市、072・998・1207)の工場長・角谷秀利さんと技術者・山中慎也さんが、それぞれが持つ金型づくりの高度な技術を評価され、2014年の「八尾ものづくり達人」(八尾商工会議所)と「なにわの名工若葉賞」(大阪府)に選ばれた。

 金型の手仕上げで八尾ものづくり達人を受賞した角谷さんは、金型づくりの最終工程で微調整をする高度な技能を持つ。僅かなグイチを修正して歯ブラシで口の中に傷をつける原因のバリをなくし、熱膨張を計算に入れ摺動面に微かな隙間をつくることで黒ズミを抑えて成形のトラブルを減らす。さらには古い金型も長年の経験で使えるように修理する。
 一方、金型の鏡面磨きでなにわの名工若葉賞に選ばれた山中さんは、金型に光沢のある表面をつくる優れた技能の持ち主。砥石を使ってツヤを出し、鏡のように輝くまで磨き上げる。金型の手磨きは、磨き過ぎがバリや成形不良の起因となるが、山中さんは金型の合わせ面を5μmの面粗さで仕上げるという。
 角谷さんは、「嬉しいが、不本意な仕事をしてはいけないというプレッシャーを今まで以上に感じる。この技能を若い世代にも伝承していきたい」。山中さんは「失敗も沢山あった。仕事の時間以外にも練習を重ね、腕を磨いてきた。その成果が認められてとても嬉しい」。
 武林製作所の技術者で、八尾ものづくり達人となにわの名工を受賞したのは、両賞を受賞した前工場長の山口勝彦さんを合わせて3人となる。武林美孝社長は「今回の受賞は2人の日々の研鑚に加えて、社員みんなの協力があったからこそ。次の賞にも挑戦して会社の力の底上げにもつながって欲しい」。

金型新聞 平成27年(2015年)1月10日号

関連記事

ギガでアルミのニーズ高まる 木村鋳造所 木村崇専務インタビュー

薄肉の低圧鋳造技術を強みとするドイツのグルネバルド社と提携し、砂型鋳造で、アルミの試作部品を手掛ける木村鋳造所。同社の木村崇専務は「アルミの大型試作部品は急増している」と話す。試作はいずれ量産に移行するため、金型の動向を…

双葉電子工業 射出成形用AIを販売

成形条件を自動で提示 双葉電子工業(千葉県茂原市、0475・24・1111)はこのほど、MAZIN(東京都中央区)が提供する射出成形現場で活用できるAI技術の販売を開始した。双葉電子工業の金型内計測システムと組み合わせて…

OKK、主軸チルトの5軸

OKK、主軸チルトの5軸

様々な中大物に対応  大阪機工(兵庫県伊丹市、072・782・5121)は、チタンやインコネル、鉄系など様々な材質の中大物ワークの複雑な形状の加工ができる5軸マシニングセンタ「HM‐X8000」を発売した。  「HM‐X…

SAT eラーニングにベトナム語字幕版

技術・現場系資格の教材やeラーニングコンテンツの作成・販売を手がけるSAT(大阪府吹田市、06・6310・1666)はこのほど、日本で働くベトナム人に向けて「高圧・特別圧電気取扱者特別教育」と「動力プレスの金型等に係る特…

第17回学生金型グランプリ プラで岩手大、プレスで岐阜大が金賞

金型づくりを学ぶ学生たちがお題に沿って、金型を設計・製作し、その工程を披露する「第17回学生金型グランプリ」が今年もインターモールド内で併催され、4月17日に特設会場で授賞式が行われた。プラスチック金型部門とプレス用金型…

トピックス

関連サイト