金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

10

新聞購読のお申込み

創業90周年迎える
イワタツール


焼入れ鋼用ドリルなどを製造するイワタツール(名古屋市守山区、052・739・1080)は創業90周年を迎え、2月19日に本社工場見学会ならびにキャッスルプラザ(名古屋市中村区)で記念祝賀会やパネルディスカッションを開き、関係者など約270人が出席した。同社は1928年に創業者の岩田千代吉氏が名古屋市熱田区でセンタードリルの製造・販売を始め、30年にバンドグラインダーの製造を開始。戦時中は航空機部品の製造にも携わる。戦後はハイス熱処理など事業を拡大させ、94年に超硬工具に参入。現在は焼入れ鋼用ドリルの「トグロンハードシリーズ」など独自技術を用いた工具製造やタイ工場や中国の販売網を構築するなどグローバルに力を入れ、欧州でも販売を拡大。3代目となる岩田昌尚社長は「90年間、真面目にものづくりしてきた」と長い歴史を振り返りつつ、近年はIoTなどデジタル化による切削工具の新たな可能性を模索している。

「戦後は10人ほどでやっていた」と語ったのは岩田吉廣会長。終戦後のスプーンや米櫃などを製造していた時代を回想し、バンドグラインダーの販売、センタードリルの量産化、熱処理など幅広く事業を展開させた。「技術、品質の改良を徹底してきたことは現社長にも引き継がれている」と同社のDNAを紹介。続いて登壇した岩田社長は中学時代からコンピュータに夢中だったことをきっかけに、現在取り組むIoTやインダストリー4・0の世界を「夢だった」とし、本社工場はIoT活用による稼働状況の管理を実現。また、様々な人との出会いや得意とする小径工具開発のきっかけとなったセンタードリルの小径化に取り組んだことなどを披露。今後は「IoTは刃物の性能をもっと引き出す技術として取り組んでいる。それと海外を柱の1つにしなければならない。今日は当社のやりたいことを知ってもらえれば」と話し、続けて行われたパネルディカッションでは「コネクティッドインダストリーズと切削工具」をテーマに、識者を招いて熱い議論を交わした。

切削工具の未来を展望
IoTなど新たな領域

 同社はグループ含め約80人が世界で活躍する。祝賀会では海外拠点責任者やパートナーが駆け付け、お祝いの言葉を贈った。挨拶に立った機械工具商社である安藤の安藤仁己会長は「イワタツールとは販売代理店として80年近く取引させて頂き、戦前・戦中・戦後と順調に成長されてきた。驚きは戦前のカタログを見ると、英語が併記されていて、この時から海外展開を考えていたのではないかと思う。今では製造拠点や販売拠点が海外にあり、創業者の意思が引き継がれていると感心している」と語り、イワタツールと新工具のプロジェクトも進めているとも。岩田社長は「100周年に向けて、企業規模や設備、資金が必要だが、やりたいことをやる」と笑顔を見せ、出席者たちとの交流を楽しんだ。

金型新聞 2019年4月10日

関連記事

南海モルディ 金型補修を自動化【金型応援隊】

特殊鋼材料の販売や金型のメンテナンスを手掛ける商社の南海モルディ(22年9月に南海鋼材から社名変更)は、オリジナル製品「予熱くん」や「肉盛りくん」を開発、販売し好評を得ている。 「予熱くん」は、製造前の金型予熱、焼き嵌め…

新会長に伊藤氏
天青会

 日本金型工業会東部支部天青会は5月10日、上野精養軒(東京都台東区)で第7回定時総会を開いた。役員改選が行われ、新会長に伊藤敬生氏(日進精機社長)が就任した。任期は1年。  総会では2018年度事業報告や決算報告など全…

【鳥瞰蟻瞰】ニットー ・藤澤秀行社長 一般の人に広く知ってもらうこと必要

自社の強みを発信 広く知ってもらうことが、会社の成長につながる 「自動車や電機メーカーなどの企業(法人)がお客さんなのだから、自分たちの仕事を一般の人に知ってもらう必要はない」。私もこの会社に入社した当時はそう思っていま…

ゲートジャパン 企業のDX化伴走支援を展開

部品調達システム「Genie‐us」を開発 精密金型部品から金型設計・製作など幅広い事業を行うゲートジャパン(京都市伏見区、075・661・0360)はDXの先進事例として優秀と認めた企業を表彰する「KANSAI DX …

テクノア リアルタイムで進捗把握できるクラウド対応版を発売

テクノア(岐阜県岐阜市、03-5649-3211)は9月1日、定額サービスを採用したクラウド対応型生産管理システム「TECHS‐S NOA」を発売した。バーコードリーダーやハンディターミナルを利用し、リアルタイムで進捗状…

トピックス

関連サイト