金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

04

新聞購読のお申込み

2021年に売上高50億円
オネストン 鈴木 良博社長に聞く

 パンチやダイ、強力ばねなどプレス金型部品を取り扱うオネストンは2021年に創業50周年を迎える。プレス部品専門商社として基盤を築き、近年は「1個づくり」をテーマにした特殊品対応やリバースエンジニアリングほか、アメリカ・ケンタッキー州への進出(オネストン・アメリカ)、16年にはプレス金型メーカーのトーハラ(名古屋市守山区)と橋村製作所(愛知県刈谷市)をグループ化するなど、事業領域を拡大させている。創業50周年を控えた同社の鈴木良博社長に今後の方向性を聞いた。

創業50周年に向けて 


直近の市況は?

 当社の主要ユーザーはスタンピングメーカーで自動車の生産台数が大きく影響する。足元の生産台数は堅調で、10月に消費増税による駆け込み需要も期待できるため、プレス部品需要はある程度見込める。一方、新規の金型案件はモデルチェンジの谷間で少ない。今秋から動き出すと聞いているので期待している。

現状の設備投資は?

 新規金型は年末出図、来年2~3月トライという計画なのでトーハラでは新しい5面加工機を導入する。型市況はあまり良くないので設備するには良い時期。来年以降も大型金型の需要は高まるとみている。また、プレス部品はハイテン材の影響で付加価値の高い部品やメンテナンスが必要だ。今期は売上高37億8000万円を目標に、ここまで進捗率も良く、9月までの駆け込みも期待できるが、10月以降が少し心配だ。

金型メーカー2社との連携は?

 北米で使用されるトーハラの金型メンテナンスをオネストン・アメリカで行うなど連携は順調だ。図面のやり取りも簡素になり、リードタイム短縮につながっている。その上、トーハラは大型(トランスファー3000t級)、橋村製作所は小型(順送250t級)になるため、幅広く金型を受注できるのも強みだ。

大型設備の新工場 金型製造も視野に

豊田市に新工場もできますね。

 今年9月に起工し、20年9月をメドに竣工予定で大型設備を導入する。設備は岡崎工場からBT50の立形マシニングセンタ2台を移設するほか、新たに大型5面加工機2台を導入する予定だ。テーブルサイズは4000×2000㎜と5000×2500㎜で、門幅3000㎜までの鋳物ベースやコモンプレートなども加工できる。プレス加工はハイテン材の採用などで金型が大型化しており、トーハラで加工出来ないものを新工場で対応するほか、オネストン本体も受注できる幅が広がる。大型加工で困っているユーザーは多く、需要は取り込めるはずだ。新工場では金型受注も将来的に構想している。

金型製造も視野に?

 事業としてはプレス金型部品の商社から部品加工、型設計・製造、シミュレーションなどグループでの受注体制を整えている。新工場ができれば、オネストン本体も型設計から金型加工、組付まで出来る。まだ最終仕上げはトーハラの支援(人材)が必要で、今後はグループ間での人材交流・育成を図っていく考えだ。新工場はまだスペースに余裕があるのでプレス機の導入も検討している。

 21年に売上高50億円が目標です。

 グループで50億円、オネストン単体では40億円を目指す計画だ。過去に41・2億円を達成したこともあるので不可能ではない。新工場の稼働で、型受注から部品・メンテナンスなど幅広い領域で展開できれば可能。これまで携わるものが限られていたが、将来はグローバルを視野に様々なソリューションを提供できる企業を目指したい。日本の金型は高い技術と地位があるので、それを死守するため業界に貢献できる企業を目指すつもりだ。

金型しんぶん 2019年6月7日

関連記事

ポートフォリオを再構築 畠山英之氏(キヤノンモールド社長)【この人に聞く】

「金型づくりへのパッションが強い」—。今年4月、キヤノンモールドの社長に就いた畠山英之氏が抱いた同社への第一印象だ。その情熱を武器に、超精密金型など同社でしかできない型づくりを進める一方、海外拡大や外販強化など「事業ポー…

【新社長に聞く】アカマツフォーシス  稲波 孝 社長

【新社長に聞く】アカマツフォーシス 稲波 孝 社長

技術提案力磨き、生産効率高める 信頼されるパートナーに いなみ・たかし1968年生まれ、大阪府四条畷市出身。86年太成高校(現太成学院大学高校)卒、赤松合金工具に入社。2006年営業技術部長、19年総括本部長、20年12…

冨士ダイス、生産性向上へ自動化を推進 輪竹生産本部長「2030年までに30~40%省人化」

超硬合金の素材や金型などを手掛ける冨士ダイス(東京都大田区、春田善和社長)が自動化・省人化に注力している。同社は2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画(中計)で「生産性向上・業務効率化」を掲げ、今期だけで…

関東製作所 渡邉社長インタビュー 【特集:営業ってどうする?】

デジタルマーケティングで見込客を獲得 近年は国内の金型市場が縮小しており、いかに新規開拓を行うかが大きな課題となっており、効率良く営業活動を展開するための仕組みやシステムの構築も求められる。年間の新規引き合い件数500件…

―スペシャリスト―ファム<br>±2ミクロンの要望に応える

―スペシャリスト―ファム
±2ミクロンの要望に応える

測定ゲージで未来拓く 高級自転車部品や自動車部品などの加工品質を検査するためのゲージを手掛ける会社がある。創業29年のファム。精密金型部品で培ったノウハウを生かし、ゲージも製作。超精密なゲージを安定して作れる技術力で、メ…

トピックス

関連サイト