金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

25

新聞購読のお申込み

この人に聞く
オークマ 家城 淳社長に聞く

 令和元年に新社長に就任したオークマ・家城淳社長。市場が不透明化している中、「機電情知一体」「日本で作って世界で勝つ」を掲げるオークマの今後について家城社長の思いを聞いた。

 家城淳社長
愛知県出身。85年大隈鉄工所(現オークマ)入社、2012年取締役技術本部長、15年常務、17年専務、18年副社長。19年6月社長就任。

金型づくり革新を支援

今後の工作機械市場は。

 先進国では労働人口の減少が進み、新興国では技能者不足が課題だ。こうした中、工場の自動化が一層求められる。 “令和”は「自動化の時代」だ。我々は、リーズナブルな自動化を提供する。例えば、ロボットによる自動化ならば、ティーチング不要、レディメイドで手軽に自動化できるシステムが、中・小規模の企業にとって導入し易い自動化システムと言える。

自動化には耐久性も。

 壊れにくく、賢い機械が必要だ。当社のマシンは剛性が高いことに加えて、サーモフレンドリーコンセプトや加工ナビ、ファイブチューニング、サーボナビなどの知能化技術、AI技術を搭載し、高精度、高効率な加工を実現している。

金型市場をどう見る。

 世界の金型需要は増えると共に革新が起こると見ている。例えば、自動車のEV化・軽量化。超ハイテン材など素材が変われば金型も変わる。材料に詳しい人も必要だ。高度なプレス用金型の需要が増えるだろう。ノウハウを得て最適化すれば日本の強みになる。

オークマの役割は。

 硬い金型材を削ったり自動化するには、機械剛性が必要なので当社の出番。自由曲面の加工では、CAMデータ通りに加工すると面が荒れる場合がある。そこで当社では、リアルタイムでNC装置内で自動補正する技術を開発した。「機電情知」一体の当社の強みだ。

超複合加工機も投入。

 立形・横形マシニングセンタの一貫生産工場“DS3”を立ち上げた。ここでは旋削から焼入れ、歪み取り、研削加工までを1台で仕上げる超複合加工機を導入し、リードタイムを1/10程度まで短縮する。お客様には是非ご覧頂きたい。

IoTの活用も。

 IoTにより自動的にデータ収集し、見える化した稼働状況を分析してリードタイムを短縮することができる。お客様が改善サイクルを継続できるシステムを作り続けたい。

コトづくりの支援をするということ。

 機械・技術だけでなく、お客様が付加価値を生み出し、進化し続けられるよう生産革新の成功体験を提供する。難しいワークでの稼働率向上や、マスカスタマイゼーイションでの取り組み、残業を無くす工夫など、お客様に導入したいと思って頂ける成功事例を当社の工場で体感して頂きたい。

金型しんぶん 2019年11月10日

関連記事

金型はワクワクする仕事 山中雅仁氏(日本金型工業会会長)【この人に聞く】

今年6月の日本金型工業会の総会で、3期6年会長を務めた小出悟氏(小出製作所社長)に代わり、新たに会長に就任した山中雅仁氏(ヤマナカゴーキン社長)。「金型づくりはもっとワクワクできる魅力的な仕事のはず。ワクワクするために儲…

特別インタビュー 進恵技研 佐藤 倫幸社長
特集 僕らの展示会

先を予測し恐れず投資  自動車のボディやフレーム向けプレス金型を手掛ける進恵技研(栃木県足利市、0284-73-2135)は、ハイテン材(高張力鋼板)用の金型を得意とし、年間約600型を生産する。創業1987年という後発…

この人に聞く
トヨタ自動車 大竹 知之部長

100年に一度の変革期 どうする金型づくり  エンジン、トランスミッション、カムシャフト、最近では電池やモータなど、自動車を動かすほぼ全ての内蔵部品の金型を手掛けるトヨタ自動車のパワートレーン工機部。豊田章男社長が「自動…

日本金型工業会 山中雅仁会長に聞く 4つの軸を推進する理由【特集:日本金型工業会第14回定時総会】

「業界連携」、「市場拡大」、「魅力度」、「商品企画」—。日本金型工業会は昨年、これら4つを金型産業の稼ぐ力向上の推進軸として打ち出した。それぞれにワーキンググループ(WG)を立ち上げ、施策検討や事業活動を進めている。4つ…

笹山勝社長に聞く SAIMS247が目指すこと【ササヤマ challenge!Next50】

新中期経営計画「SAIMS247」。その狙い、そして目的は。笹山勝社長に聞いた。 「短納期」を強みに、海外での競争に打ち勝つ SAIMS247の3カ年の目標は金型の製作期間半減。その真の狙いは金型の競争力の再強化です。当…

トピックス

関連サイト