金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

13

新聞購読のお申込み

この人に聞く
オークマ 家城 淳社長に聞く

 令和元年に新社長に就任したオークマ・家城淳社長。市場が不透明化している中、「機電情知一体」「日本で作って世界で勝つ」を掲げるオークマの今後について家城社長の思いを聞いた。

 家城淳社長
愛知県出身。85年大隈鉄工所(現オークマ)入社、2012年取締役技術本部長、15年常務、17年専務、18年副社長。19年6月社長就任。

金型づくり革新を支援

今後の工作機械市場は。

 先進国では労働人口の減少が進み、新興国では技能者不足が課題だ。こうした中、工場の自動化が一層求められる。 “令和”は「自動化の時代」だ。我々は、リーズナブルな自動化を提供する。例えば、ロボットによる自動化ならば、ティーチング不要、レディメイドで手軽に自動化できるシステムが、中・小規模の企業にとって導入し易い自動化システムと言える。

自動化には耐久性も。

 壊れにくく、賢い機械が必要だ。当社のマシンは剛性が高いことに加えて、サーモフレンドリーコンセプトや加工ナビ、ファイブチューニング、サーボナビなどの知能化技術、AI技術を搭載し、高精度、高効率な加工を実現している。

金型市場をどう見る。

 世界の金型需要は増えると共に革新が起こると見ている。例えば、自動車のEV化・軽量化。超ハイテン材など素材が変われば金型も変わる。材料に詳しい人も必要だ。高度なプレス用金型の需要が増えるだろう。ノウハウを得て最適化すれば日本の強みになる。

オークマの役割は。

 硬い金型材を削ったり自動化するには、機械剛性が必要なので当社の出番。自由曲面の加工では、CAMデータ通りに加工すると面が荒れる場合がある。そこで当社では、リアルタイムでNC装置内で自動補正する技術を開発した。「機電情知」一体の当社の強みだ。

超複合加工機も投入。

 立形・横形マシニングセンタの一貫生産工場“DS3”を立ち上げた。ここでは旋削から焼入れ、歪み取り、研削加工までを1台で仕上げる超複合加工機を導入し、リードタイムを1/10程度まで短縮する。お客様には是非ご覧頂きたい。

IoTの活用も。

 IoTにより自動的にデータ収集し、見える化した稼働状況を分析してリードタイムを短縮することができる。お客様が改善サイクルを継続できるシステムを作り続けたい。

コトづくりの支援をするということ。

 機械・技術だけでなく、お客様が付加価値を生み出し、進化し続けられるよう生産革新の成功体験を提供する。難しいワークでの稼働率向上や、マスカスタマイゼーイションでの取り組み、残業を無くす工夫など、お客様に導入したいと思って頂ける成功事例を当社の工場で体感して頂きたい。

金型しんぶん 2019年11月10日

関連記事

日本金型工業会 商品企画開発力WGリーダー 打田尚道氏に聞く【特集:日本金型工業会第14回定時総会】

ニーズとシーズをつなぐ仕組み 製造業では、顧客のニーズを捉え、自社が保有する技術やシーズを確認し、実現できる企画案を考えます。企画を実現する上で、技術が不足する場合は技術開発し、商品が完成します。ワーキンググループ(WG…

日本金型工業会 事務局長 川田 明美さん(58)
〜ひと〜

会員の声をカタチにしたい  昨年、金型メーカーで働く女性が現場の課題などを話し合った「かながた小町」を企画した。金型メーカー約420社が参加する日本金型工業会の行事の多くは経営者やマネジメント層が対象。「金型メーカーで働…

「新規事業に挑戦、やってみなければ分からない」藤井精工社長・藤井福吉氏

会社の未来を考え新規事業に挑戦やってみなければ分からない 金型メーカーに生産計画はありません。受注産業で顧客次第ですから。「来月どうしようか」。これを毎月のように繰り返しています。当社も創業から46年間、同じように事業を…

【ひと】金型大使・天玲美音さん

金型の魅力を届ける元タカラジェンヌ 元宝塚歌劇団男役で、昨年から「金型大使」として活動を始めた。静岡県内を中心に金型メーカーを訪問し、エンターテインメントの世界で培った研ぎ澄まされた感性を武器に新たな角度から金型の魅力を…

大野 和夫さん 金型作りは好きでないと続かない【ひと】

「金型作りは上手くいかないことがある。そんな時は、トイレの個室で考える。そうすると良いアイデアが浮かぶ瞬間が訪れる」と、アイデアが浮かぶ時や場所を見つけるのも技術者の役目と話す大野和夫さん(68歳)。金型製作歴40年以上…

トピックス

関連サイト