「コロナ禍で航空機など需要が落ち込み、試作車市場も変化している」と語ったのは鳥羽工産の傍島聖雄社長。同社は金型製作(プレスや射出成形)から量産(少ロット)まで一貫生産体制を強みに、これまで自動車の試作型や試作車の製作、航…
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オークマ 家城 淳社長に聞く
令和元年に新社長に就任したオークマ・家城淳社長。市場が不透明化している中、「機電情知一体」「日本で作って世界で勝つ」を掲げるオークマの今後について家城社長の思いを聞いた。
家城淳社長
愛知県出身。85年大隈鉄工所(現オークマ)入社、2012年取締役技術本部長、15年常務、17年専務、18年副社長。19年6月社長就任。
金型づくり革新を支援
今後の工作機械市場は。
先進国では労働人口の減少が進み、新興国では技能者不足が課題だ。こうした中、工場の自動化が一層求められる。 “令和”は「自動化の時代」だ。我々は、リーズナブルな自動化を提供する。例えば、ロボットによる自動化ならば、ティーチング不要、レディメイドで手軽に自動化できるシステムが、中・小規模の企業にとって導入し易い自動化システムと言える。
自動化には耐久性も。
壊れにくく、賢い機械が必要だ。当社のマシンは剛性が高いことに加えて、サーモフレンドリーコンセプトや加工ナビ、ファイブチューニング、サーボナビなどの知能化技術、AI技術を搭載し、高精度、高効率な加工を実現している。
金型市場をどう見る。
世界の金型需要は増えると共に革新が起こると見ている。例えば、自動車のEV化・軽量化。超ハイテン材など素材が変われば金型も変わる。材料に詳しい人も必要だ。高度なプレス用金型の需要が増えるだろう。ノウハウを得て最適化すれば日本の強みになる。
オークマの役割は。
硬い金型材を削ったり自動化するには、機械剛性が必要なので当社の出番。自由曲面の加工では、CAMデータ通りに加工すると面が荒れる場合がある。そこで当社では、リアルタイムでNC装置内で自動補正する技術を開発した。「機電情知」一体の当社の強みだ。
超複合加工機も投入。
立形・横形マシニングセンタの一貫生産工場“DS3”を立ち上げた。ここでは旋削から焼入れ、歪み取り、研削加工までを1台で仕上げる超複合加工機を導入し、リードタイムを1/10程度まで短縮する。お客様には是非ご覧頂きたい。
IoTの活用も。
IoTにより自動的にデータ収集し、見える化した稼働状況を分析してリードタイムを短縮することができる。お客様が改善サイクルを継続できるシステムを作り続けたい。
コトづくりの支援をするということ。
機械・技術だけでなく、お客様が付加価値を生み出し、進化し続けられるよう生産革新の成功体験を提供する。難しいワークでの稼働率向上や、マスカスタマイゼーイションでの取り組み、残業を無くす工夫など、お客様に導入したいと思って頂ける成功事例を当社の工場で体感して頂きたい。
金型しんぶん 2019年11月10日
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