金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

26

新聞購読のお申込み

この人に聞く
オークマ 家城 淳社長に聞く

 令和元年に新社長に就任したオークマ・家城淳社長。市場が不透明化している中、「機電情知一体」「日本で作って世界で勝つ」を掲げるオークマの今後について家城社長の思いを聞いた。

 家城淳社長
愛知県出身。85年大隈鉄工所(現オークマ)入社、2012年取締役技術本部長、15年常務、17年専務、18年副社長。19年6月社長就任。

金型づくり革新を支援

今後の工作機械市場は。

 先進国では労働人口の減少が進み、新興国では技能者不足が課題だ。こうした中、工場の自動化が一層求められる。 “令和”は「自動化の時代」だ。我々は、リーズナブルな自動化を提供する。例えば、ロボットによる自動化ならば、ティーチング不要、レディメイドで手軽に自動化できるシステムが、中・小規模の企業にとって導入し易い自動化システムと言える。

自動化には耐久性も。

 壊れにくく、賢い機械が必要だ。当社のマシンは剛性が高いことに加えて、サーモフレンドリーコンセプトや加工ナビ、ファイブチューニング、サーボナビなどの知能化技術、AI技術を搭載し、高精度、高効率な加工を実現している。

金型市場をどう見る。

 世界の金型需要は増えると共に革新が起こると見ている。例えば、自動車のEV化・軽量化。超ハイテン材など素材が変われば金型も変わる。材料に詳しい人も必要だ。高度なプレス用金型の需要が増えるだろう。ノウハウを得て最適化すれば日本の強みになる。

オークマの役割は。

 硬い金型材を削ったり自動化するには、機械剛性が必要なので当社の出番。自由曲面の加工では、CAMデータ通りに加工すると面が荒れる場合がある。そこで当社では、リアルタイムでNC装置内で自動補正する技術を開発した。「機電情知」一体の当社の強みだ。

超複合加工機も投入。

 立形・横形マシニングセンタの一貫生産工場“DS3”を立ち上げた。ここでは旋削から焼入れ、歪み取り、研削加工までを1台で仕上げる超複合加工機を導入し、リードタイムを1/10程度まで短縮する。お客様には是非ご覧頂きたい。

IoTの活用も。

 IoTにより自動的にデータ収集し、見える化した稼働状況を分析してリードタイムを短縮することができる。お客様が改善サイクルを継続できるシステムを作り続けたい。

コトづくりの支援をするということ。

 機械・技術だけでなく、お客様が付加価値を生み出し、進化し続けられるよう生産革新の成功体験を提供する。難しいワークでの稼働率向上や、マスカスタマイゼーイションでの取り組み、残業を無くす工夫など、お客様に導入したいと思って頂ける成功事例を当社の工場で体感して頂きたい。

金型しんぶん 2019年11月10日

関連記事

顧客目線で課題に応じた提案 金子善昭氏(MOLDINO社長)【この人に聞く】

今年4月、切削工具メーカーのMOLDINO(モルディノ)の社長に就任した金子善昭氏。親会社の三菱マテリアルで国内の営業企画や米国のマーケティング担当を務めた他、戦略部長や営業本部長を歴任した。金型加工に適した工具を多くそ…

「新たな壁に挑み突破できる組織作り」 大垣精工・松尾幸雄社長[この人に聞く]

プレス金型及び量産を手掛ける大垣精工(岐阜県大垣市、0584-89-5811)は今年3月、松尾幸雄氏が社長に就任し、新たな船出に乗り出した。同社は独自の技術で世界シェア№1を誇るハードディスクドライブ(HDD)部品をはじ…

KOEI TOOL SKD61相当材の冷却水管【特集:金型づくりで広がる金属AM活用】

ダイカスト市場に参入 「始まりはプラスチック成形向けの3D冷却水管だった」と話すのはKOEI TOOL(旧ケイプラスモールドジャパン、今年4月に社名変更)のAM課の石井陽部長。同社は日本、シンガポール、マレーシア、ベトナ…

「選べる工具40万点、金型メーカーにより便利に使ってほしい」さくさく社長・溝口典宏氏

切削工具販売サイト「さくさく」は4月1日、新たに国内外メーカー約40社の商品約40万点の取り扱いを始めた。1年以内をめどに、それらの商品の性能や価格を比較し選べるようにするなど利便性を高めていく。サイトを運営する、さくさ…

【金型応援隊】GENIO SOLUTIONS 人材の育成をサポート

「扱い切る」ことが重要 「CAD/CAMを取り扱うのは、あくまで人。だから、CAD/CAMを扱い切れる人材から育てる必要がある」と語るのは、GENIO Solutionsの渡邉康二社長。同社は、海外メーカーのCAD/CA…

トピックス

関連サイト