金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

11

新聞購読のお申込み

サンユー技研が金属加工メーカーを買収

事業多角化や技術強化狙う

大型ダイカスト金型メーカーのサンユー技研工業(三重県津市、梅本大輔社長)はこのほど、金型部品や機械加工を手掛ける坂忠鋼材商会(大阪府東大阪市、坂口忠嗣社長)を買収した。買収額は約2億円。部品の安定供給や加工技術の強化のほか、金型以外の事業拡大につなげる。

サンユー技研は売上高約15億円、従業員数は87人。平均年齢は約31歳と若い。「若さは強みの一方、技能の蓄積が少ないのも事実」(梅本社長)で、加工技術を高める必要があると考えていた。また、海外からの部品調達が難しくなる可能性があることや、金型以外の事業の多角化のために、買収先を探していた。

坂忠鋼材商会は創業60年の加工メーカー。鋼材商社だったが、20年前に加工事業に参入。金型部品を手掛けるほか、関西を中心に幅広いユーザーを持つ。売上高は2億円で、後継者難から事業継承先を探していた。

こうした両社の意図が合致し、M&Aに至った。当面は社名変更せず、坂口社長を含め、加工現場の技術者の雇用は維持する。サンユー技研からは所長として、営業の中山功聖氏を派遣する。

まずは、坂忠の加工技術をサンユーの社内に取り込んでいくほか、海外からの調達難が懸念される部品の安定調達につなげる。さらに「坂忠は重工など当社にないユーザー層を幅広く持つため、金型以外の事業を強化する」(梅本社長)という。

買収で、売上高は単純に17億円になるが、30年をめどに30億円を目指す考え。梅本社長は「今後も製造業を中心にM&Aは積極的に検討したい」としている。

金型新聞 2023年8月10日

関連記事

日本コーティングセンター 愛知に新工場

大型プレス金型を開拓 日本コーティングセンター(神奈川県座間市、046-266-5800)はこのほど、愛知県岩倉市に新工場を設立した。投資額は約9億円。金型やホブカッター、ピニオンカッターなどの表面処理を手掛ける。半導体…

日比野工業 積層造形ダイカスト金型の冷却水路に防錆めっき処理【金型テクノラボ】

金属積層造形法により作製されるアルミダイカスト金型はその内部冷却の設計自由度の高さから注目され、実用展開されつつある。しかし、積層造形金型では内部冷却水路の腐食や表面粗さが課題となっている。本稿では積層造形金型の水路に防…

日本成型産業 金型の適切管理を啓発【金型応援隊】

主に射出成形関連機器の販売・買取を手掛ける日本成形産業は昨年7月に、金型保管用レンタルスペース「金型ロッカー」を開設し、金型の適切な管理を呼びかけている。場所は狭山日高インターから車で約10分の位置。近年取沙汰される型保…

MOLDINO エンドミルケースを金型から製作

切削工具メーカーが金型からエンドミルケースを製作するー。そんなユニークなプロジェクトに取り組んだのが、金型加工向け切削工具を手掛けるMOLDINO(モルディノ)(東京都墨田区、03・6890・5101)。ケースの設計から…

三恵技研工業 増肉加工、超ハイテン冷間プレス【特集:プレス加工の未来】

自動車用マフラーやボディ部品などを手掛ける三恵技研工業(東京都北区、03・3902・8200)は近年、プレス加工の技術開発に力を入れる。主要顧客である自動車産業でEV化や現地生産化が進み、事業環境が大きく変化する中、増肉…

トピックス

関連サイト