金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

17

新聞購読のお申込み

サンユー技研が金属加工メーカーを買収

事業多角化や技術強化狙う

大型ダイカスト金型メーカーのサンユー技研工業(三重県津市、梅本大輔社長)はこのほど、金型部品や機械加工を手掛ける坂忠鋼材商会(大阪府東大阪市、坂口忠嗣社長)を買収した。買収額は約2億円。部品の安定供給や加工技術の強化のほか、金型以外の事業拡大につなげる。

サンユー技研は売上高約15億円、従業員数は87人。平均年齢は約31歳と若い。「若さは強みの一方、技能の蓄積が少ないのも事実」(梅本社長)で、加工技術を高める必要があると考えていた。また、海外からの部品調達が難しくなる可能性があることや、金型以外の事業の多角化のために、買収先を探していた。

坂忠鋼材商会は創業60年の加工メーカー。鋼材商社だったが、20年前に加工事業に参入。金型部品を手掛けるほか、関西を中心に幅広いユーザーを持つ。売上高は2億円で、後継者難から事業継承先を探していた。

こうした両社の意図が合致し、M&Aに至った。当面は社名変更せず、坂口社長を含め、加工現場の技術者の雇用は維持する。サンユー技研からは所長として、営業の中山功聖氏を派遣する。

まずは、坂忠の加工技術をサンユーの社内に取り込んでいくほか、海外からの調達難が懸念される部品の安定調達につなげる。さらに「坂忠は重工など当社にないユーザー層を幅広く持つため、金型以外の事業を強化する」(梅本社長)という。

買収で、売上高は単純に17億円になるが、30年をめどに30億円を目指す考え。梅本社長は「今後も製造業を中心にM&Aは積極的に検討したい」としている。

金型新聞 2023年8月10日

関連記事

石川工具研磨製作所 再研磨工具で磨きレス【金型応援隊】

石川工具研磨製作所は切削工具の再研磨や特殊工具の製作を手掛ける。「新品同様の精度でお戻しする」(石川直明社長)高精度な研磨技術が強みだ。 その一つが刃先を究極まで綺麗に仕上げる取り組み。様々な条件を整えることで、きれいな…

【金型の底力】富窪精機 高精度、高難度の部品加工に挑戦

高精度と5軸で高度な金型培った技術生かし量産部品へ  ゴム金型を主力に、月産30~40型を生産する富窪精機。試作用金型から量産用金型までトータルでサポートする。主要顧客は自動車の防振ゴムや吸気マニホールド、燃料ホースなど…

Sun Ai スモールスタートで自動化を促進 【特集:放電加工〜最新技術はこう使え〜】

電極・ワーク外段取り器プリセッター、1台で複数加工機に対応 昨今、国内の製造業は慢性的な人手不足に陥り、生産現場の自動化・省人化が不可欠になっている。しかし、高額な設備投資が課題となり、自動化が進んでいないのが現状だ。 …

芝浦機械 ファンクショナル・フルイッドを子会社に

芝浦機械(東京都千代田区、03・3509・0200)は、金型冷却装置を手掛けるファンクショナル・フルイッドの全株式を取得し子会社化した。金型冷却装置における実績や独自のノウハウを取り込むことでユーザーへの連続安定成形の提…

黒田精工 黒田彰一氏を偲ぶ会

業界関係者など約400人参列  黒田精工の元社長で昨年9月に老衰のため亡くなった黒田彰一氏(同社最高顧問)の「偲(しの)ぶ会」が9月6日、帝国ホテル(東京都千代田区、03-3504-1111)で開かれた。業界関…

トピックス

関連サイト