電気自動車やスマートフォンを始めとする電子端末で必要とされる部品は、ますます微細化、精密化が進む。当然、金型分野でもより微細かつ精密な加工ができる工具、機器のニーズが増してきており、メーカー各社も新たな製品の開発に取り組…
日本コーティングセンター 水素フリーDLC被膜
高い密着力と表面粗さ実現
日本コーティングセンター(神奈川県座間市、046・266・5800)はこのほど、水素フリーダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)コーティング「TETRAスリック」を発表した。高い密着力と表面粗さを実現。精密金型や切削工具などに適している。1月から受注を開始している。

通常のDLCコーティングに比べ、処理膜厚が薄く、硬度が高いのが特長。処理膜厚は0・5~1・5μm、被膜硬さは4500~6000HVを実現した。耐熱特性も高く、400度まで対応する。
半導体パッケージやレンズ成形などの精密樹脂金型、精密抜き・曲げパンチ・ダイなどの他、アルミニウムやチタンなどの難削材加工用切削工具などに適している。被削材が高硬度化し、より薄く、硬いコーティングの需要が高まっているという。名古屋工場第1工場(愛知県岩倉市)で生産。納期は1週間程度を予定している。
金型新聞 2024年3月10日
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