ダイカスト金型などで使用され始めた金属3Dプリンター。しかし、造形で広く使われる粉末材のマルエージング鋼では熱伝導性が低いなどの課題もあり、SKD61相当の粉末材の開発が求められていた。今回、三菱商事テクノスと大手素材メ…
日本コーティングセンター 水素フリーDLC被膜
高い密着力と表面粗さ実現
日本コーティングセンター(神奈川県座間市、046・266・5800)はこのほど、水素フリーダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)コーティング「TETRAスリック」を発表した。高い密着力と表面粗さを実現。精密金型や切削工具などに適している。1月から受注を開始している。

通常のDLCコーティングに比べ、処理膜厚が薄く、硬度が高いのが特長。処理膜厚は0・5~1・5μm、被膜硬さは4500~6000HVを実現した。耐熱特性も高く、400度まで対応する。
半導体パッケージやレンズ成形などの精密樹脂金型、精密抜き・曲げパンチ・ダイなどの他、アルミニウムやチタンなどの難削材加工用切削工具などに適している。被削材が高硬度化し、より薄く、硬いコーティングの需要が高まっているという。名古屋工場第1工場(愛知県岩倉市)で生産。納期は1週間程度を予定している。
金型新聞 2024年3月10日
関連記事
ギガキャストに対応 大同特殊鋼はこのほど、ギガキャストに対応した熱間金型用鋼「DHA‐GIGA」の販売を開始した。超大型のダイカスト金型に求められる焼入性を飛躍的に向上。従来の金型用鋼に比べ、使用中の割れを抑制できる。こ…
ダイカスト金型メーカーの日本精機(名古屋市守山区、052・736・0611)とソディックは技術提携し、ダイカスト金型向けの大型金属3Dプリンタを共同で開発する。金型向けの金属3Dプリンタを手掛けるソディックと、プリンタで…
ダイヤモンドコーティングは工具寿命を向上させるために広く用いられている。一方でその表面粗さおよび高硬度ゆえに、モータコアやコネクタなどの製造用精密パンチが求める目的形状に加工するのが難しいという課題がある。本稿では極短パ…
5Gで機械を遠隔制御 NTTドコモと共同開発 キタムラ機械(富山県高岡市、北村彰浩社長、0766-63-1100)はこのほど、NTTドコモと共同で、第5世代通信(5G)を活用し、遠隔で自動運転ができる工作機械を共同で開発…