金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

27

新聞購読のお申込み

サンワ金型 トライ用プレス機に材料送り装置を導入

顧客の生産立ち上げ支援

プレス金型やプラスチック金型などを手掛けるサンワ金型(愛知県安城市、0566・92・6150)は社内のトライセンターにある300tトライ用プレス機に材料送り装置を導入。ニーズが増えている小ロット試作生産に対応し、金型の短納期化や顧客先の早期生産ラインの立ち上げを支援。金型事業のサービス強化で開発案件や新規金型の受注を目指す。

同社は試作品作りから量産用金型の製作まで、量試一貫のサポート体制をテーマに、試作から金型製作まで行うクリエイティブサポート事業を立ち上げ、顧客の様々なニーズに応えてきた。昨今は金型の短納期化と共に、小ロット試作生産の依頼も増えており、従来のトライ用プレス機に材料送り装置を導入したことで、小ロット試作生産のニーズに応える。鈴木大輔社長は「プレス金型は1度のトライだけでは不具合が分からない場合がある。小ロット試作生産することで金型の不具合の早期発見ほか、金型の慣らし運転も終えることができ、顧客の早期ライン立ち上げに貢献できる」と自信を見せる。同社では1万個まで小ロット試作生産できる体制を構築した。

さらに、トライ用設備を強化することで顧客の開発案件にも応える。トライセンターにはプレス機3台(300t・80t・60t)を設備しており、エンジニアリングラボとして活用を進める。「顧客が当社で試作品の状態を確認でき、金型に問題があってもすぐに修正できるなど迅速に対応できる」と鈴木社長。すでに次世代自動車向けの冷却装置部品など開発の引き合いも増えており、今後も『顧客や仕入先と一緒にモノづくりをする』をテーマに金型事業の強化を図る。

金型新聞 2024年4月10日

関連記事

ALPHA LASER ENGINEERING 高温溶融ダイカスト向け溶接棒を販売

タングステン含有で焼付き防止 レーザー溶接機やメンテナンスなどを手掛けるALPHA LASER ENGINEERING(愛知県一宮市、0586・52・7133)は高温溶融アルミダイカスト用溶接棒「ALW」(TIG・レーザ…

マーポス アッコルシ氏が社長に就任

マーポス(東京都大田区、03-3772-7011)はこのほど、マッシミリアーノ・アッコルシ副社長が社長に就任した。 マッシミリアーノ・アッコルシ氏は1982年生まれ、イタリア出身。2007年フェラーラ大学機械工学科卒業後…

キャステック 部品の破損原因を無償で解析 【金型応援隊】

ダイカスト金型部品メーカーのキャステックは折れたピンなどの破損原因を無償で解析するサービスを強化している。解析にとどまらず、改善策まで提案するのが特長だ。 サービスの開始は2006年。マイクロスコープや硬さ計など多様な検…

双葉電子工業 モールドベースなど価格改定5月1日発注分から

双葉電子工業(千葉県茂原市、0475・24・1111)は4月7日、モールドベースやダイセット、金型内計測システムなどの生産器材全製品を5月1日発注分から価格改定することを発表した。改定幅は製品ごとに設定した。 輸送費、労…

ナゴヤダイス カン・コツをマニュアル化 【特集:技能伝承最前線】

ギアやシャフトなど自動車部品の冷間鍛造金型や精密プレス金型を手掛けるナゴヤダイス(名古屋市緑区)は金型製作における技術やノウハウのマニュアル化(言語化・数値化)を図り、若手の技能伝承や人材育成に活用している。20~30代…

トピックス

関連サイト