アルミ・亜鉛ダイカスト製品の金型から鋳造、加工までを一貫して手掛ける日本精密金型(埼玉県川口市、大村美智社長)では、外観検査の自動化を進めている。今年3月に導入したビジョンセンサと人工知能(AI)による外観検査システムを…
サンワ金型 トライ用プレス機に材料送り装置を導入
顧客の生産立ち上げ支援
プレス金型やプラスチック金型などを手掛けるサンワ金型(愛知県安城市、0566・92・6150)は社内のトライセンターにある300tトライ用プレス機に材料送り装置を導入。ニーズが増えている小ロット試作生産に対応し、金型の短納期化や顧客先の早期生産ラインの立ち上げを支援。金型事業のサービス強化で開発案件や新規金型の受注を目指す。

同社は試作品作りから量産用金型の製作まで、量試一貫のサポート体制をテーマに、試作から金型製作まで行うクリエイティブサポート事業を立ち上げ、顧客の様々なニーズに応えてきた。昨今は金型の短納期化と共に、小ロット試作生産の依頼も増えており、従来のトライ用プレス機に材料送り装置を導入したことで、小ロット試作生産のニーズに応える。鈴木大輔社長は「プレス金型は1度のトライだけでは不具合が分からない場合がある。小ロット試作生産することで金型の不具合の早期発見ほか、金型の慣らし運転も終えることができ、顧客の早期ライン立ち上げに貢献できる」と自信を見せる。同社では1万個まで小ロット試作生産できる体制を構築した。
さらに、トライ用設備を強化することで顧客の開発案件にも応える。トライセンターにはプレス機3台(300t・80t・60t)を設備しており、エンジニアリングラボとして活用を進める。「顧客が当社で試作品の状態を確認でき、金型に問題があってもすぐに修正できるなど迅速に対応できる」と鈴木社長。すでに次世代自動車向けの冷却装置部品など開発の引き合いも増えており、今後も『顧客や仕入先と一緒にモノづくりをする』をテーマに金型事業の強化を図る。
金型新聞 2024年4月10日
関連記事
自動車向けプラスチック金型を手掛けるコヅカテクノ(名古屋市港区、052-381-2268)は3月、本社工場に太陽光パネルを設置し、稼働した。カーボンニュートラル達成に向けて、消費電力の削減を図り、2030年までに13年比…
自動車生産減が影響で下期停滞 ニチダイの22年3月期決算は、売上高123億100万円(前年同期比13.7%増)、営業利益2億1700万円(前年同期は3億3900万円の赤字)となり、増収増益だった。 主力の冷間鍛造金型など…
三井ハイテック 3月1日付(敬称略・カッコ内旧職) ▽リードフレーム事業本部技術統轄部生産技術部長(リードフレーム事業本部技術統轄部要素技術部長)久保公彦▽リードフレーム事業本部技術統轄部装置技術部長(リードフレーム事…
鈴木の2022年6月期通期決算は売上高が234億1000万円(前年度327億800万円)だった。収益認識に関する会計基準の適用で前年同期比は公表していないが、適用外の金型事業の売上高は15億3600万円と前年同期比12%…


