金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

16

新聞購読のお申込み

松野金型製作所 印成形メーカーと提携

輸入強化や印市場開拓

松野金型製作所(佐賀県基山町、0942・81・7000)はこのほど、インドの成形企業と業務提携した。金型や金型技術を提供する一方、インドで成形した部品の輸入や、インドで成形を検討する日系ユーザーの支援を行う。海外の展示会に共同出展するなど、インドで欧州や日系ユーザーを開拓する。

提携したのは自動車や電子部品などの樹脂部品を成形するアランカール・オートモーティブ社(グジャラート州)で、売上高は約90億円、従業員は103人。これまで金型は中国などから輸入していたが、「来年に成形機100台を持つ工場を建設予定で、歩留まりを上げるため日系の金型を探していた」(ビニート・アガルワルディレクター)という。

(左から)松野行秀会長、ビニート・アガルワル ディレクター、梅田勉社長

一方、松野金型も数年前から海外展開を意識し、外国人材の採用やSNSの発信を積極的に行ってきた。SNSを契機に昨年から金型の取引を開始。すでに年2000万円程度の売上があるが、単なる顧客関係にとどまらず、技術供与などの提携に踏み込んだほうが互いのメリットがあると判断した。

提携の第一段階として、松野金型がアランカールに中古の工作機械や人材を送り、現地で金型のメンテナンスをできる体制を整える予定。将来的には、アランカールの工場敷地内に金型工場の設置も検討する。

アランカールは松野金型の技術を活用し自社の生産性を向上させるほか、共同で展示会に出展するなどして、現地企業やインドに進出する欧州の自動車メーカーなどに自社製品を売り込む。

一方、松野金型はアランカールで成形した部品を輸入し、日本のユーザーに提案する。「納期は2週間程度かかるが、松野製の金型で作ったコストを抑えた部品を供給できる」(松野会長)。さらに、インドで成形を検討する日系ユーザーに対し、「金型はもとより、アランカールで成形した部品を供給するなどサポートできる体制を整えたい」という。

松野会長は「国内だけで将来の需要拡大は難しく、海外展開は必要だと考えていた。すでに、年間2000万円程度取引はあるが、金型や部品供給など含め、数億円のビジネスに拡大させたい」としている。

金型新聞 2024年7月10日

関連記事

サンユー技研が金属加工メーカーを買収

事業多角化や技術強化狙う 大型ダイカスト金型メーカーのサンユー技研工業(三重県津市、梅本大輔社長)はこのほど、金型部品や機械加工を手掛ける坂忠鋼材商会(大阪府東大阪市、坂口忠嗣社長)を買収した。買収額は約2億円。部品の安…

サブスク、クラウドで手軽にシミュレーション【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】

インターネットなどのネットワークを経由してソフトを提供する「SaaS(サース)」。ファイル共有サービスやビジネスチャットツールなど、さまざまなソフトで普及が進む中、金型設計などで活用するシミュレーションソフトでもクラウド…

共立精機(大連) ギガキャストで進む大型化【特集:進む設備の大型化】

12000tの金型に対応 大型のダイカストマシンで、アルミ部品を一体鋳造する「ギガキャスト」。トヨタ自動車やリョービが参入を表明し、注目を集めている。ただ、国内でギガの量産金型を手掛けた企業はほとんどない。 三重県の共立…

三洋技研 ワンチャックで穴と形状加工【特集:尖った技術を使いこなせ】

工程集約で短納期化 自動車や家電、住宅設備向け精密プラスチック金型を手掛ける三洋技研(名古屋市西区)は1987年に設立し、顧客の開発案件から金型設計・製作、トライ(30~150t)までの体制を確立。熱可塑性樹脂から熱硬化…

イースタン技研 河西正彦会長が死去

放電加工周辺機器の販売やプレス金型製造などを手掛けるイースタン技研(神奈川県大和市、046-269-9911)会長の河西正彦(かわにし・まさひこ)氏が8月19日午後3時47分、死去した。79歳。東京都出身。通夜・告別式は…

トピックス

関連サイト