金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

23

新聞購読のお申込み

松野金型製作所 印成形メーカーと提携

輸入強化や印市場開拓

松野金型製作所(佐賀県基山町、0942・81・7000)はこのほど、インドの成形企業と業務提携した。金型や金型技術を提供する一方、インドで成形した部品の輸入や、インドで成形を検討する日系ユーザーの支援を行う。海外の展示会に共同出展するなど、インドで欧州や日系ユーザーを開拓する。

提携したのは自動車や電子部品などの樹脂部品を成形するアランカール・オートモーティブ社(グジャラート州)で、売上高は約90億円、従業員は103人。これまで金型は中国などから輸入していたが、「来年に成形機100台を持つ工場を建設予定で、歩留まりを上げるため日系の金型を探していた」(ビニート・アガルワルディレクター)という。

(左から)松野行秀会長、ビニート・アガルワル ディレクター、梅田勉社長

一方、松野金型も数年前から海外展開を意識し、外国人材の採用やSNSの発信を積極的に行ってきた。SNSを契機に昨年から金型の取引を開始。すでに年2000万円程度の売上があるが、単なる顧客関係にとどまらず、技術供与などの提携に踏み込んだほうが互いのメリットがあると判断した。

提携の第一段階として、松野金型がアランカールに中古の工作機械や人材を送り、現地で金型のメンテナンスをできる体制を整える予定。将来的には、アランカールの工場敷地内に金型工場の設置も検討する。

アランカールは松野金型の技術を活用し自社の生産性を向上させるほか、共同で展示会に出展するなどして、現地企業やインドに進出する欧州の自動車メーカーなどに自社製品を売り込む。

一方、松野金型はアランカールで成形した部品を輸入し、日本のユーザーに提案する。「納期は2週間程度かかるが、松野製の金型で作ったコストを抑えた部品を供給できる」(松野会長)。さらに、インドで成形を検討する日系ユーザーに対し、「金型はもとより、アランカールで成形した部品を供給するなどサポートできる体制を整えたい」という。

松野会長は「国内だけで将来の需要拡大は難しく、海外展開は必要だと考えていた。すでに、年間2000万円程度取引はあるが、金型や部品供給など含め、数億円のビジネスに拡大させたい」としている。

金型新聞 2024年7月10日

関連記事

【人事】黒田精工

6月29日付 (敬称略、カッコ内旧職) ▽常務(取締役)金型事業部長兼長野工場長石井克則▽取締役技術本部長米川泉▽取締役管理本部長兼経理部長兼情報システム部長荻窪康裕▽顧問(常務)佐古斉文▽退任(取締役)牧元一幸 牧元氏…

DMG森精機 AMの受託加工サービスを開始

AM Lab&Fabを開設 DMG森精機は伊賀グローバルソリューションセンターに「アディティブマニュファクチャリング Laboratory&Fabrication(以下、AM Lab&Fab)を開…

スリーディー・システムズ・ジャパン データ化で金型の課題解決【金型応援隊】

 スリーディー・システムズ・ジャパンは今年、ソフトウエア製品群のブランドを「OQTON」に統一。3Dスキャンデータを活用した金型製造や、保守・メンテナンスの効率化を提案している。 「データ化することで、金型の保管や起こし…

SUBARU 仮想的合力とゲームエンジン活用しスクラップ落下をシミュレーション

スクラップ落下率は90.7%から97.1%に向上、金型設計も変革 SUBARUはシミュレーションを活用し、プレスラインのスクラップ落下不良を削減するための仕組みを考案した。「スクラップの落下不良は金型の破損などを引き起こ…

【金型応援隊】極東技研工業 スタイリッシュな工場作る

スタイリッシュな工場作る 「実際に海外まで赴き、自身で目利きをして選んでいます」と語るのは、極東技研工業の西出力社長。同社は、フランス製の回転型アイボルト「コディプロ」などの吊具をはじめ、様々な海外製品を輸入、販売してい…

トピックス

関連サイト