電動化、小物部品に事業拡大 ダイカスト金型メーカーの米谷製作所は今年2月、自動車部品メーカーの田中精密工業グループに入った。自動車の電動化によって事業領域の拡大が求められる中、単独での経営は難しいと判断した。既存事業を継…
松野金型製作所 印成形メーカーと提携
輸入強化や印市場開拓
松野金型製作所(佐賀県基山町、0942・81・7000)はこのほど、インドの成形企業と業務提携した。金型や金型技術を提供する一方、インドで成形した部品の輸入や、インドで成形を検討する日系ユーザーの支援を行う。海外の展示会に共同出展するなど、インドで欧州や日系ユーザーを開拓する。
提携したのは自動車や電子部品などの樹脂部品を成形するアランカール・オートモーティブ社(グジャラート州)で、売上高は約90億円、従業員は103人。これまで金型は中国などから輸入していたが、「来年に成形機100台を持つ工場を建設予定で、歩留まりを上げるため日系の金型を探していた」(ビニート・アガルワルディレクター)という。

一方、松野金型も数年前から海外展開を意識し、外国人材の採用やSNSの発信を積極的に行ってきた。SNSを契機に昨年から金型の取引を開始。すでに年2000万円程度の売上があるが、単なる顧客関係にとどまらず、技術供与などの提携に踏み込んだほうが互いのメリットがあると判断した。
提携の第一段階として、松野金型がアランカールに中古の工作機械や人材を送り、現地で金型のメンテナンスをできる体制を整える予定。将来的には、アランカールの工場敷地内に金型工場の設置も検討する。
アランカールは松野金型の技術を活用し自社の生産性を向上させるほか、共同で展示会に出展するなどして、現地企業やインドに進出する欧州の自動車メーカーなどに自社製品を売り込む。
一方、松野金型はアランカールで成形した部品を輸入し、日本のユーザーに提案する。「納期は2週間程度かかるが、松野製の金型で作ったコストを抑えた部品を供給できる」(松野会長)。さらに、インドで成形を検討する日系ユーザーに対し、「金型はもとより、アランカールで成形した部品を供給するなどサポートできる体制を整えたい」という。
松野会長は「国内だけで将来の需要拡大は難しく、海外展開は必要だと考えていた。すでに、年間2000万円程度取引はあるが、金型や部品供給など含め、数億円のビジネスに拡大させたい」としている。
金型新聞 2024年7月10日
関連記事
スリーディー・システムズ・ジャパンは今年、ソフトウエア製品群のブランドを「OQTON」に統一。3Dスキャンデータを活用した金型製造や、保守・メンテナンスの効率化を提案している。 「データ化することで、金型の保管や起こし…
AGFなど搬送の自動化も視野 プレス金型やプレス加工を手掛ける伊藤製作所(三重県四日市市、059・364・7111)は増設したプレス工場でプレス加工の自動化ラインを稼働させた。新たに受注した車載・電子部品に対応する順送プ…
センシング機能でDX推進 冷間鍛造金型を手掛けるニチダイはダイセット内に荷重や変位、振動など各種センサを組み込み、金型の状態を可視化するセンシング機能を持った『インテリジェントダイセット』を開発。これにより、型寿命や製品…
プレス金型や量産を手掛ける伊藤製作所(三重県四日市市、059-364-7111)は伊藤竜平氏が代表取締役社長に就任し、伊藤澄夫社長は代表権のある会長に就いた。 伊藤竜平氏は1976年生まれ、三重県出身。99年に同社へ入社…


