金型メーカーやプレス部品メーカーがデジタル技術や暗黙知の定量化による技能伝承にチャレンジしている。MR(複合現実)によるマニュアルで新人が経験者並みの作業をできたり、トライ結果を蓄積し改善方法を導きやすくしたり。熟練技能…
小出製作所 海外企業との提携でギガに挑む【特集:ギガキャストの現在地】
ドイツ企業と業務提携、ギガ金型の技術を学ぶ
まだ日本国内では、ギガキャスト向けの金型を設計製作した金型メーカーはいない。そこで、ギガ向けの金型で先行する海外企業のノウハウを取り込み、参入を狙うのが小出製作所だ。7月にはドイツのダイカスト金型メーカー、シェフラー社を中心とするSF Tooling Groupと業務提携した。
シェフラー社は欧州の自動車メーカーに、多くのギガ向け金型の導入実績を持つ。日本の自動車メーカーにギガ向けの金型の導入を狙いたい同社と、設計を中心とした製作ノウハウを吸収したい小出製作所の考えが合致した。
シェフラー社は小出井製作所に対し、日本の自動車メーカーにギガ向けの金型を導入する際のサポートや、導入後の日本でのメンテナンス拠点としての役割を期待している。小出製作所はそうした役割に加え「ギガ向けの金型で重要になるのは熱交換に関する技術とガス抜き技術。その機能の肝は金型設計にあるので、そのノウハウを吸収したい」(小出悟社長)という。
とはいえ、ギガ向けの金型をサポートするには大型の設備も必要になる。現在は実績がないため、大幅な投資はしていないが将来を見据え、設備の増強も検討している。

長崎工場にギガ向け金型の型合わせができるように大型のダイスポッティングの機能を持つ設備を調査しているという。また、「できる限り早いタイミングで、荷重能力60t超のクレーン設備の導入も検討したい」としている。
小出社長は「日本でのギガ向け金型はさまざまな制約から発生しないと考え、製品設計にて分割されメガキャストが主流となる。中国のように1万トン以上の設備は存在できない」と話す。しかし「大型のダイスポやクレーンは、従来の型づくりにおいても十分に活用できる」とし、今後の動向を見ながら、投資を検討する。またマシニングセンタなど、自社だけで不足する能力については、近隣の大型プレス金型メーカーなどとの協業も検討していくという。
会社概要
- 本社:静岡県磐田市森本1045
- 電話:0538・37・1147
- 代表者:代表取締役社長 小出悟氏
- 創業:1972年
- 従業員:87人
- 事業内容:ダイカスト用金型(小型~大型)、鋳造用金型
金型新聞 2024年9月10日
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