金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

29

新聞購読のお申込み

伊藤製作所 プレス加工ラインを新設

車載・電子部品に対応

プレス金型やプレス加工を手掛ける伊藤製作所(三重県四日市市、059・364・7111)はプレス工場を増設し、新たに受注した車載・電子部品に対応する順送プレス加工ラインを新設。プレス加工から洗浄、検査まで自動化することで省人化を図ると共に、品質の安定化につなげる。土地や建物、これらの設備を含め総投資額は8億円で月産34万個を予定。2029年3月期には現状比3割増の売上高85億円を目標に掲げる。

プレスから梱包まで自動化

増設したプレス工場は敷地面積1470㎡のうち、プレス棟640㎡、倉庫棟730㎡で、生産するのは放熱に関連する次世代部品。導入したラインはアマダプレスシステム製のコイル台車付きレベラフィーダ、アイダエンジニアリング製プレス機(250t)、高橋金属製の洗浄装置で、今年4月にはファナックのスカラロボット2台と多関節ロボット2台、キーエンスの画像測定器を導入。ロボットを活用しながらプレス加工、洗浄、検査、梱包工程まで自動化ラインを構築。従来、検査工程などは複数の担当者を必要としたが、自動化ラインで省人化を図る。「人手不足の常態化で自動化の重要性は一層高まっている。また、車載・電子部品はアルミ製でキズが付きやすい。自動化ラインにすることで部品同士の接触をなくし傷や打痕もなく品質の安定化につながる」と伊藤竜平社長。今後は部品搬送にAGF(無人搬送フォークリフト)導入も検討している。

同社は次世代部品の受注を目指すため、22年に金型部門を集約したテクニカルセンタを開設し、材料試験を行う機器やCAE解析ソフト導入など、開発案件を受注できる体制を整えてきた。さらに、IoTを活用し、設備の稼働状況を可視化する「プレスリモートモニタリングシステム(PRMS)」を自社開発。今回の自動化ラインにも導入し、異常時に自動停止する仕組みを設け、問題の早期発見・解決に結び付ける。伊藤社長は「今後の技術開発のテーマは『放熱』。次世代自動車に求められる電気や放熱関連の知識を蓄え、これまでプレス加工では難しかった部品に対し、プレス技術と新たな付加価値で受注獲得を目指す」と語った。

金型新聞 2025年3月10日

関連記事

丸順 組織変更・役員人事

組織変更 グループ全体の事業戦略、技術開発及び海外事業を統括する企画・開発本部を設置し、経営企画部及び事業開発部を位置付ける。 海外事業を事業戦略及び技術開発の観点から強化、管理するため海外事業本部を廃止し、その機能 を…

石川工具研磨製作所 再研磨工具で磨きレス【金型応援隊】

石川工具研磨製作所は切削工具の再研磨や特殊工具の製作を手掛ける。「新品同様の精度でお戻しする」(石川直明社長)高精度な研磨技術が強みだ。 その一つが刃先を究極まで綺麗に仕上げる取り組み。様々な条件を整えることで、きれいな…

三菱重工工作機械 日本電産マシンツールに社名変更

三菱重工業は、100%出資子会社である三菱重工工作機械の全株式の日本電産への譲渡が8月2日付で完了した。 これに伴い、三菱重工工作機械は、「日本電産マシンツール株式会社」に社名変更した。 日本国内の営業部門およびアフター…

双葉電子工業 モールドベースなど価格改定5月1日発注分から

双葉電子工業(千葉県茂原市、0475・24・1111)は4月7日、モールドベースやダイセット、金型内計測システムなどの生産器材全製品を5月1日発注分から価格改定することを発表した。改定幅は製品ごとに設定した。 輸送費、労…

VEST プレスの現場に最適解を【金型応援隊】

VESTは、「プレスの何でも相談室」をテーマに、メカ式プレス機械や周辺機器の販売、買取、順送ラインの構築など幅広い事業を展開する。 高橋実代表はプレス機械メーカー出身で、業界歴は40年を数えるプレスのエキスパートだ。自ら…

トピックス

関連サイト