自動車用マフラーやボディ部品などを手掛ける三恵技研工業(東京都北区、03・3902・8200)は近年、プレス加工の技術開発に力を入れる。主要顧客である自動車産業でEV化や現地生産化が進み、事業環境が大きく変化する中、増肉…
伊藤製作所 プレス加工ラインを新設
車載・電子部品に対応
プレス金型やプレス加工を手掛ける伊藤製作所(三重県四日市市、059・364・7111)はプレス工場を増設し、新たに受注した車載・電子部品に対応する順送プレス加工ラインを新設。プレス加工から洗浄、検査まで自動化することで省人化を図ると共に、品質の安定化につなげる。土地や建物、これらの設備を含め総投資額は8億円で月産34万個を予定。2029年3月期には現状比3割増の売上高85億円を目標に掲げる。

増設したプレス工場は敷地面積1470㎡のうち、プレス棟640㎡、倉庫棟730㎡で、生産するのは放熱に関連する次世代部品。導入したラインはアマダプレスシステム製のコイル台車付きレベラフィーダ、アイダエンジニアリング製プレス機(250t)、高橋金属製の洗浄装置で、今年4月にはファナックのスカラロボット2台と多関節ロボット2台、キーエンスの画像測定器を導入。ロボットを活用しながらプレス加工、洗浄、検査、梱包工程まで自動化ラインを構築。従来、検査工程などは複数の担当者を必要としたが、自動化ラインで省人化を図る。「人手不足の常態化で自動化の重要性は一層高まっている。また、車載・電子部品はアルミ製でキズが付きやすい。自動化ラインにすることで部品同士の接触をなくし傷や打痕もなく品質の安定化につながる」と伊藤竜平社長。今後は部品搬送にAGF(無人搬送フォークリフト)導入も検討している。
同社は次世代部品の受注を目指すため、22年に金型部門を集約したテクニカルセンタを開設し、材料試験を行う機器やCAE解析ソフト導入など、開発案件を受注できる体制を整えてきた。さらに、IoTを活用し、設備の稼働状況を可視化する「プレスリモートモニタリングシステム(PRMS)」を自社開発。今回の自動化ラインにも導入し、異常時に自動停止する仕組みを設け、問題の早期発見・解決に結び付ける。伊藤社長は「今後の技術開発のテーマは『放熱』。次世代自動車に求められる電気や放熱関連の知識を蓄え、これまでプレス加工では難しかった部品に対し、プレス技術と新たな付加価値で受注獲得を目指す」と語った。
金型新聞 2025年3月10日
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