たわみ補正をデジタル化 日立ハイテク(東京都港区、03-3504-7111)は今年4月、「切削精度向上サービス」の提供を開始した。熟練者の経験で行っていた主軸のたわみ補正をデジタル技術で代替する。同サービスにより属人化か…
南海モルディ 新型プランジャーシステム開発
成形不良を防ぎ、製品寿命4倍向上
南海モルディ(大阪府堺市堺区、072・233・1525)は、ダイカスト成形用の新型プランジャーシステム「MOHF(モフ)」を開発した。従来比で約4倍(同社調べ)の製品寿命を実現。カジリや溶損などの課題を解消し、歩留まり向上やランニングコストの低減も見込む。製品寿命を高めただけでなく、同社の技術力を随所に活かした新システムでダイカスト成形の生産性向上を提案する。
このほど開発した「MOHF」は、アルミ溶湯を流し込むスリーブと、チップで構成される。従来は、スリーブの熱変形による「バナナ現象」や、チップの頭下がりによる焼き付き(カジリ)などの問題が多く、部品交換の頻度が高かった。

MOHFでは、チップ表面とスリーブ内側に特殊表面処理を採用することで、潤滑油の油膜量が向上。摩耗や焼き付きのリスクを低減する。
チップ先端には日邦産業が開発した特殊耐熱樹脂「M-TEN」を鉢巻き状に装着。成形時の熱膨張を利用して部品間の隙間を埋め、カジリの抑制に加え、真空引きによるガス混入防止と歩留まり向上も実現した。
金型側の湯道部分にも特殊表面処理を施し、断熱性を高めアルミの温度低下を防止。射出精度を向上させることで湯じわのリスクも低減する。
溶湯注入部直下の高温領域には、特殊合金の肉盛り皮膜を施して耐久性を強化して、直下部分の溶損を防ぐ。
表面処理のみ、樹脂のみ、あるいは両方を組み合わせるカスタマイズも可能で、ユーザーの仕様に応じた設計に対応する。現在ではφ180㎜のサイズで型締め力2250㌧までの導入実績があり、既に10社で導入が進んでいる。
開発を担当した山口唯之技術主任は、「金型や金型材料は日進月歩で進化する一方で、プランジャーの基本構造は何十年も変わらず課題も一切解決されてこなかった。壊れることが前提とされていたこれまでのシステムを見直すために開発した今回の製品でダイカスト成形の生産性向上を訴求していきたい」と語る。
同社では今後、ギガキャストの台頭による金型の大型化への対応も視野に入れ、さらなる事業領域の拡大を図る考え。
金型しんぶん2025年11月10日号
関連記事
JIMTOFで初披露 日本電産マシンツールは、パウダDED方式を採用した金属3Dプリンタ「LAMDAシリーズ」に中型機「LAMDA500」を追加、9月1日から販売を開始した。 最大造形サイズは、航空・宇宙、自動車、建設機…
TAタイラーモジュラー ダイジェット工業(大阪市平野区、06-6791-6781)は、多機能刃先交換式座ぐり加工用ドリル「TAタイラーモジュラーヘッド」の工具径のサイズラインアップを拡張した。 従来の5サイズに14サ…
異形工具に対応 ヘキサゴングループ(スウェーデン)のヴェロソフトウェア(東京都港区、03-5777-2945)はこのほど、CAMシステム「WORKNC」の最新版を発売した。異形工具のツールパス計算サポートや仕上げ加工パ…
シンクビジョン(静岡県浜松市、053・437・5691)はこのほど、生産管理システム「cycleon(サイクロン)」の新バージョンを発売した。見やすい画面配置や操作性の強化など、現場の作業者の使いやすさを追求した。 …
