新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…
日本金型工業会 商品企画開発力WGリーダー 打田尚道氏に聞く【特集:日本金型工業会第14回定時総会】
ニーズとシーズをつなぐ仕組み
製造業では、顧客のニーズを捉え、自社が保有する技術やシーズを確認し、実現できる企画案を考えます。企画を実現する上で、技術が不足する場合は技術開発し、商品が完成します。ワーキンググループ(WG)では、この一連の流れを「商品企画開発力」と定義しました。これは新しいテーマではなく、普遍的な内容です。しかし、変化が早い現代だからこそ、原点に立ち返り、商品企画開発力を高めることが改めて必要と考えています。
商品企画開発力を向上する上で不可欠となるのが、「ニーズの掘り起こし」と「持っている技術の見せ方」です。顧客の顕在的なニーズと潜在的なニーズを把握し、金型メーカーが保有する技術を適切な形でPRできるようにするのが重要です。そのために、顧客のニーズと金型メーカーが保有するシーズをつなぐ仕組みを作ろうと考えています。

具体的には、3つの活動を進めます。1つ目は「展示会の見せ方」の変更です。まず、来年のインターモールドの金型展では、自動車や半導体など、関連している事業内容毎にブースを区分けできないか検討しています。顧客目線から見て、直感的に分かりやすい区分けにし、金型メーカーが保有する技術をより最適な形でPRします。
2つ目は「ポータルサイトの開設」です。金型工業会に所属する会員企業と顧客をつなぐサイトを想定しています。利用者が使いやすく、顧客の課題解決に役立つソリューションサイトを作りたいと考えています。まずは、会員企業の技術や強みの整理を進め、最適な形を検討します。
3つ目は「学会やデザイナーなどの上流工程との接点を作る」ことです。デザイナーの感性や感覚は、商品を作る上で非常に大切です。また、金型メーカーにない視点を持っているため、新たな気づきを得られます。交流会を開催し、お互いに学び合える機会を作る予定です。将来的には、金型メーカーとデザイナーで展示会への共同出展も検討していきます。
金型しんぶん2026年5月10日号
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