金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

28

新聞購読のお申込み

米谷製作所 GF中国と業務提携

海外市場を開拓
エンジンや構造部品の金型

両社の技術力を活かし現地の自動車需要に応える

自動車エンジンなどのダイカスト・鋳造用金型メーカー、米谷製作所(新潟県柏崎市、0257-23-5171)はこのほど、自動車鋳造部品などを手掛けるジョージフィッシャー(スイス、GF)の中国法人と業務提携契約を締結した。両社それぞれの技術力を活かし、拡大する現地の自動車部品需要に応える。自動車の電動化でエンジン向け金型の需要減少が見込まれる中、中国市場の販路開拓で活路を開く。

米谷製作所は、1934年創業の自動車エンジン、トランスミッションなどのダイカスト・鋳造用金型メーカー。現在、年間約150型を製造し、国内の自動車メーカーに供給している。

自動車の電動化が進む中、同社主力の内燃機エンジン向け金型は長期的な需要減少が予測され、新規部品への拡大が今後の課題となっていた。また、現在製造する金型の半数以上が日系メーカーの海外工場に輸出されており、海外での販路開拓も課題の一つだった。

一方、GFの中国法人は、蘇州と昆山に拠点を構え、主に欧州自動車メーカーの現地工場に、フレームなど自動車構造部のダイカスト・鋳造部品を供給している。数年ほど前から蘇州工場で金型製造も開始しており、社内だけでなく、外販も行う。既存の欧州メーカーに加え、日系メーカーへの拡販を目指していた。

今回の提携により米谷製作所はこれまで実績の少ない構造部品向け金型の技術やノウハウが習得できるほか、海外に工場を構える日系自動車メーカーを中心に販路拡大を狙うことができる。一方GFは日系メーカー向け金型のノウハウを身に付けることができる。

当面はオンライン会議などを通じて、両社の技術レベルのすり合わせなどに取り組み、協業のための環境づくりを進める。米谷強社長は、「まずは、中国での実績と日本国内での新規部品の提案実績を作り、年内には引き合いを獲得したい。また、5年後までには構造部品向け金型の受注を目指す」としている。

金型新聞 2021年3月10日

関連記事

ワールド工業 フェイスシールドを宝塚市内の病院などに寄贈

病院や鹿屋市に寄贈  プラスチックやダイカストの金型を手掛けるワールド工業(兵庫県宝塚市、0797・76・6473)はこのほど、本社のある宝塚市の宝塚第一病院などにフェイスシールドやアイシールドを寄贈した。  新型コロナ…

伊藤製作所 伊藤竜平氏が社長に就任

プレス金型や量産を手掛ける伊藤製作所(三重県四日市市、059-364-7111)は伊藤竜平氏が代表取締役社長に就任し、伊藤澄夫社長は代表権のある会長に就いた。 伊藤竜平氏は1976年生まれ、三重県出身。99年に同社へ入社…

理研計器奈良製作所 現場の『安心・安全』を訴求【金型応援隊】

「約40年前に動的精度測定器から始まり、プレス機械、プレス品、金型を守る製品を担っており、引き続き、現場へ『安心・安全』を訴求したい」と語るのは取締役営業技術部長の阪森進氏。同社はプレス加工時のカス上がり検出器や材料の送…

IoT金型でサブスク型ビジネスモデルを構築 IBUKI【特集:利益を生むDX】

DXの本質は利益を生み出すことにある。以降では、DXによって「売上げを上げて利益を生み出す」方法と「コストを下げて利益を生み出す」企業のそれぞれの取り組みを取材した。 IoT×特許で価値創造 繁閑の波が激しい中で、いかに…

ナカムラマジック、アモルファス合金を使ったステータコアを量産できる金型開発

外径Φ100mmのステータコアを一体加工、連続生産100万ショットを実現 プレス金型から加工までを手掛けるナカムラマジック(長野県上伊那郡、0265・79・3880)は、アモルファス(非晶質)合金を使用した外径Φ100m…

トピックス

関連サイト