金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

10

新聞購読のお申込み

米谷製作所 GF中国と業務提携

海外市場を開拓
エンジンや構造部品の金型

両社の技術力を活かし現地の自動車需要に応える

自動車エンジンなどのダイカスト・鋳造用金型メーカー、米谷製作所(新潟県柏崎市、0257-23-5171)はこのほど、自動車鋳造部品などを手掛けるジョージフィッシャー(スイス、GF)の中国法人と業務提携契約を締結した。両社それぞれの技術力を活かし、拡大する現地の自動車部品需要に応える。自動車の電動化でエンジン向け金型の需要減少が見込まれる中、中国市場の販路開拓で活路を開く。

米谷製作所は、1934年創業の自動車エンジン、トランスミッションなどのダイカスト・鋳造用金型メーカー。現在、年間約150型を製造し、国内の自動車メーカーに供給している。

自動車の電動化が進む中、同社主力の内燃機エンジン向け金型は長期的な需要減少が予測され、新規部品への拡大が今後の課題となっていた。また、現在製造する金型の半数以上が日系メーカーの海外工場に輸出されており、海外での販路開拓も課題の一つだった。

一方、GFの中国法人は、蘇州と昆山に拠点を構え、主に欧州自動車メーカーの現地工場に、フレームなど自動車構造部のダイカスト・鋳造部品を供給している。数年ほど前から蘇州工場で金型製造も開始しており、社内だけでなく、外販も行う。既存の欧州メーカーに加え、日系メーカーへの拡販を目指していた。

今回の提携により米谷製作所はこれまで実績の少ない構造部品向け金型の技術やノウハウが習得できるほか、海外に工場を構える日系自動車メーカーを中心に販路拡大を狙うことができる。一方GFは日系メーカー向け金型のノウハウを身に付けることができる。

当面はオンライン会議などを通じて、両社の技術レベルのすり合わせなどに取り組み、協業のための環境づくりを進める。米谷強社長は、「まずは、中国での実績と日本国内での新規部品の提案実績を作り、年内には引き合いを獲得したい。また、5年後までには構造部品向け金型の受注を目指す」としている。

金型新聞 2021年3月10日

関連記事

日本精機、ベトナムに工場新設

大型のダイカスト金型増産 ダイカスト金型メーカーの日本精機(名古屋市守山区、052・736・0611)はベトナム・ハノイ市近郊に金型工場を新設する。型締め力で2500tクラスのダイカスト金型を製造する計画で、2026年末…

鈴木 グリーンボンドに投資 持続可能な社会に貢献

鈴木(長野県須坂市)はこのほど、長野県が発行するグリーンボンドに投資したと発表した。投資額は明らかにしていないが、社内での省エネへの取り組みだけでなく、投資を通じ環境負荷低減に貢献する。 グリーンボンドは地方自治体らが、…

愛知溶業 金型に優しい溶接修理【金型応援隊】

金型溶接補修を手掛ける愛知溶業は『金型に優しい溶接修理施工』をテーマに、溶接~機械加工の一気通貫体制で、品質向上と短納期化を図る。 創業は2005年と若い会社だ。市川修社長は「TIG溶接機2台を購入し、タウンページ片手に…

ヤマナカゴーキン 新会社「セーレンス」を設立

顧客創造型の営業支援ツールを販売 冷間鍛造金型などを手掛けるヤマナカゴーキン(大阪府東大阪市、072・962・0676)は営業支援ツール開発や中小企業向けDX支援を行う新会社『セーレンス』(東京都中央区、03・6280・…

久野金属工業 全業務の見える化でDX【特集:金型メーカーのコト売り戦略】

生産性向上やペーパーレス化 モノづくりのDX化が叫ばれて早数年、様々なデジタルサービスが開発されてきた。その中で、ひと際目を引いたのがプレス金型及びプレス加工を手掛ける久野金属工業(愛知県常滑市)とシステム開発のマイクロ…

トピックス

関連サイト