金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

09

新聞購読のお申込み

【ひと】住友電工焼結合金金型開発室長 ・栢野正治さん 技能検定への功労が瑞宝単光章に

技能検定に挑む技術者の目は普段のそれと輝きが異なるという。レベルの違う課題に出会い、技術の海の広さと、自らを知る。「受検者のそうした『成長』の一端に携われることが嬉しい」。

岡山県の技能検定委員として機械加工や放電加工を担当する。務めて25年、多くの技能士育成に貢献してきた。功労が称えられ、昨年、春の叙勲で瑞宝単光章を受章した。

入社当時、岡山の本社工場の金型部門は自社で使う金型の補修をしていた。しかしその年、新作部門が発足し、立ち上げメンバーに。金型の経験は無く、新作部門のある伊丹工場で基礎から学んだ。

手掛けるのは自動車部品などの粉末焼結金型。「薄肉化や複雑化する部品の品質や生産性を左右するのは金型」。技術開発に日々挑み、最適な強度で拘束し金型の寿命を延ばす独自の焼き嵌め法などを開発してきた。

技能検定委員に選ばれたのは入社9年目。放電や研削などの加工技術、金型、プレス成形に至る生産技術の広い知見が評価された。今も続けるのは受検者と下積み時代の自らが重なり「背中を押したくなる」からだ。

金型づくりでこれからの課題は、機械化の領域を広げていくこと。「加工はできる限り機械に任せて品質を安定させたい」。ただ、「機械化の方法を考えるのは人。育成にもっと力を入れていきたい」。

金型新聞 2021年4月10日

関連記事

~ひと~
武林製作所 技術部 山中 慎也さん(39)

指先でミクロンとらえる磨きの達人  指先はミクロンの誤差をとらえる。神経を研ぎ澄まし、砥石に力を加え、鏡面に仕上げていく。その技能で「なにわの名工若葉賞」にも選ばれた。金型磨きの達人だ。  整備士として勤めていた車の販売…

トヨタ紡織と技術協定<br>岩手大学

トヨタ紡織と技術協定
岩手大学

 今年3月、岩手大学と自動車部品メーカーのトヨタ紡織は生産技術開発を中心とした連携で包括協定を結んだ。両者は今後6年に渡り、生産技術のほか、幅広い分野で共同研究を進めていく。「大学全体で連携し、技術開発だけでなく、学生の…

電動化3種の神器に挑む
〜生産現場を訪ねて〜 ニシムラ(愛知県豊田市)

特集  次世代車で変わる駆動部品の金型(バッテリー、モータ、電子部品)  「自動車向けの金型を手掛ける企業は今後、バッテリー、モータ、電子部品、この3部品に携わっていないと生き残れない時代になる」と話すのはプレ…

「パソコンの中でものづくりできることに魅力」微細金型のCAD/CAM担当する女性技術者

T・D・Cモールド 製造部 製造係 松尾 由貴子さん 加工精度±2μm以内の微細精密な金型のモデリングや加工プログラムを作成する。そのスキルは社内外でも高く評価され、昨年には工作機械メーカーの碌々産業が優れた加工技術者に…

この人に聞く
碌々産業 海藤 満社長

加工技術者に新たな呼称  ミクロン台の誤差に収まる精度、鏡のように美しい仕上げ面—。こうした加工は、卓越した技術力と並々ならぬこだわりを持った技術者が高精度な機械を駆使して初めて実現する。この職人と呼ばれる人たちを「マシ…

トピックス

関連サイト