金型の現状、データで俯瞰 日本の金型の動きを統計データに基づいて分析した論述は少なくない。そのデータベースとしてたびたび使われるのは政府が日本の金型生産をまとめた機械統計(従業員30人以上を対象に調査)や工業統計(同4人…
【金型生産実績】2021年6月 9.7%減の283億8,000万円
プレス型は14.0%減、プラ型は15.0%減
2021年6月の金型生産は、前年同月比9.7%減の283億8,000万円となったものの、前月比では25.5%増と大きく回復した。数量は前年同月比23.4%増と大幅に増加したが、前月比では5.8%減の4万1061組、重量は前年同月比9.7%減、前月比では24.7%増の9,757トンとなった。
プレス用金型の金額は同14.0%減だが、前月比では44.7%増と大きく伸長し111億4,500万円となった。数量は前年同月比で2.9%増え、重量ベースでは同28.1%減少した。
プラスチック用金型は、金額では同15.0%減(前月比では14.5%増)の103億800万円となった。数量は前年同月比18.6%減(前月比では24.6%と大幅増)、重量も同15.7%減だが、前月比では25.3%の大幅増だった。
鍛造用金型は、前年同月比で66.1%増の18億7,900万円と19カ月ぶりに前年を上回った。前月比でも18.2%の増加となった。鋳造用金型は、同30.2%の大幅減となり3億4,600万円。前月比でも36.5%減となった。ゴム用金型は前年同月比7.6%増の6億4,100万円。ダイカスト用金型は前年同月比5.6%減の33億1,300万円。粉末冶金用金型は前年同月比15.6%増の4億8,900万円、ガラス用金型は同35.6%増の2億5,900万円となった。コロナウイルスの感染拡大による影響が懸念される中、型種によるバラツキはあるものの6月の金型生産合計は大きく回復した。
金型新聞 2021年9月10日
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