金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

15

新聞購読のお申込み

【ひと】明輝 技術部・センシル クマールさん 高度な技術に挑むインド出身の金型設計者

インド・ムンバイ出身。2018年に来日し、プラスチック金型メーカーの明輝に入社した。担当は設計。自動車内外装品や機能部品など大小様々な金型を手掛けている。

金型技術者だった父親の影響で幼い頃から金型に興味を持っていた。地元の大学を卒業後、父親が務める金型企業に就職。組立や機械加工などを担当し、技術を磨いた。

「金型技術者としてもっと成長したい」。30歳の時に国を飛び出し、韓国の金型企業に転職。設計者として2年間経験を積んだ。さらなるステップアップの場所として選んだのが日本だった。「小物だけでなく大物でも精密な金型が作れる日本の技術力に魅力を感じた」。

明輝の英語版ホームページから直接問い合わせ、オンラインでの面接にこぎつけた。この高い意欲と設計者としての経験が認められ、3カ月の試用期間を経て、本採用となった。

「これほど向上心を持った人材は日本でも珍しい」と黒柳貴宏社長が評価するほど強い挑戦心を持つ。「この会社では常にチャンレジさせてもらえるので、それが何よりも嬉しいし、楽しい」。

今の目標は「スタックモールド金型」を設計すること。一つの金型内にキャビティとコアを二つ持つ構造で設計難度も高い。こうした日本の高度な技術を学び、あらゆる金型に対応できる技術者を目指す。

金型新聞 2021年10月10日

関連記事

冨士ダイス 西嶋守男社長に聞く<br>世界で認知されるブランドに

冨士ダイス 西嶋守男社長に聞く
世界で認知されるブランドに

生産効率向上し、需要増に対応  耐摩耗工具メーカーとして国内トップシェアを誇る冨士ダイス。超硬合金製のダイスやロール、製缶用金型、ガラスレンズ成形用金型など耐摩耗工具に特化した事業を展開し、来年には創業70年を迎える。「…

日本製鉄 江尻室長に聞く 自動車用鋼板のトレンドや加工技術【特集:プレス加工最前線】

自動車業界の脱炭素化や、安全性向上に欠かせない高強度鋼板による軽量化。近年では980Mpa超のウルトラハイテン(超高張力鋼板)や、2・0GPa級のホットスタンプ材など高強度化が加速している。こうした鋼板の進化で、金型づく…

【ひと】ベントム工業社長・本田大介さん システム会社を立ち上げた金型経営者

システム会社立ち上げた金型経営者  クラシック音楽事務所の営業から父親が創業した鋳造・ダイカスト金型メーカーに転職。会社を受け継いだ後、工程管理を手掛けるシステム開発会社を設立した。異色の金型経営者だ。  入社した当初は…

【ひと】池上金型工業市場開発室・石川 雅也さん

プラモデル事業をプロデュースした 前職は旅行代理店の添乗員。ものづくりとは無縁の出身だが、持ち前のフットワークの軽さを生かし、近未来型お手伝いロボットのプラモデル「カデンナ」をプロデュースした。 プラモデル参入のきっかけ…

「なりたい自分になれるかも」金型メーカーに就職した女性広報

狭山金型製作所 総務部 東香奈恵さん 総務部で営業のサポートや動画によるマニュアル作成などを担当する。そうした「本業」に加え、インスタグラムやフェイスブックなどSNSで狭山金型の日常や取り組みを発信する金型メーカーでは珍…

トピックス

関連サイト