逆境乗り越え、攻め 需要の国内回帰広がる 厳しい経営環境が続いてきた日本の金型業界。 しかし、 ここに来て円安によるユーザーの国内回帰や、一部で需給バランスが改善するなど、好転の兆しも見え始めた。 過酷な時期を乗り越え…
【金型生産実績】前年同月比 8.7%増の259億1,400万円
プレス型は10.7%増、プラ型は0.4%増
2021年8月の金型生産は、前年同月比8.7%増の259億1,400万円となった。前月比では11.9%減。数量は前年同月比3.2%減で、前月比でも14.1%減の3万3,995組、重量は前年同月比6.5%増、前月比では17.6%減の9,866トンとなった。
プレス用金型の金額は前年同月比10.7%増だが、前月比では14.6%減の102億5,400万円となった。数量は前年同月比で31.8%増と大きく増え、重量ベースでも同6.0%増となった。
プラスチック用金型は、金額では前年同月比0.4%増と横ばいで、前月比では12.2%の減少の92億9,300万円だった。数量は前年同月比9.4%減(前月比では7.3%の減少)、重量は同10.1%減(前月比でも23.0%の大幅減)と減少した。
特に目を引いたのは鍛造用金型。前年同月比で60.4%増の16億1,000万円と3カ月連続で前年を大きく上回った。前月比では11.7%の減少だった。鋳造用金型は、前年同月比6.1%の増となり4億1,900万円。前月比でほぼ横ばいだった。ゴム用金型は前年同月比30.9%増の6億3,600万円。ダイカスト用金型は前年同月比8.3%増の31億200万円。粉末冶金用金型は前年同月比6.9%増の4億1,700万円、ガラス用金型は同2.8%増の1億8,100万円となった。
金型生産は回復基調にあるとみられるものの、前月を下回る生産額となっており一進一退といったところ。
金型新聞 2021年11月10日
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