金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MARCH

01

新聞購読のお申込み

第2回大阪テクノマスターセミナー 椅子張り師の観る力

切削工具の外観検査も

第2回大阪テクノマスターセミナー(主催:Garage Minato)が9月15日、成光精密(大阪市港区)で開かれ70人以上が参加した。第1部では大阪テクノマスターでソファセラピストの十河正明氏が椅子張りに関する豊富な現場経験を活かし、「モノづくりに欠かせない観る力」について語った。

「椅子張り」とはクッション材と生地を使った張り加工のことで、十河氏は現場の状況や顧客の最終ニーズがどこにあるかなどを汲み取り、それを職人に伝え、製作から完成まで指揮するコンダクターの役目を持つ。こだわりは一発納品であり、現場を見ていない職人に顧客の現場や顔をイメージしてもらえるような伝え方が重要になる。そのためには「見えないものを観る力、感じることが大切」と説く。それはこれからの職人像にも活かされるとし、「これまでは椅子や机など手元の物を作るという理性のモノづくりだったが、今後はこうしたら顧客が喜ぶのではないかという感性も加えたモノづくりが必要になる」と話し、感じたことをカタチにする力が求められると語った。

また、第2部はGarage Minatoを運営する成光精密の高満洋徳社長が登壇し、AIを活用して切削工具の摩耗状態を外観検査する「汎用AI外観検査システム」の実証実験を始めると発表した。

切削工具など刃物の摩耗状態はベテラン職人が判別し、再研磨を行うが、職人の減少や人手不足など製造業は人の問題を抱えている。そこで同社はNTT西日本グループ(大阪市中央区)とリバネス(大阪市港区)の3者は地域産業の強靭化を目的に、シェアリング構想を掲げ、カメラで撮影した刃先の摩耗状態をAIが自動で判別する汎用システムを開発し、地域の町工場とシェアすることで製品品質の向上を目指す。「みんなの課題をAIで解決したい。検査は人頼みの部分があり、作る以上に大変。まずは刃物の状態を診断することから始めるため、試験用に様々な工具を持ち込んでもらいたい」と話す。AIで自動判別するには数多くのデータを集める必要がある。地域の製造業の協力を促し、地域で有効活用できる新たなITのシェアリング構想がスタートした。

金型新聞 2021年12月10日

関連記事

日本M&Aセンター 愛知、岐阜で11月30日~12月2日セミナー 金型業界での成長戦略を考える

日本M&Aセンター(東京都千代田区、03-5220-5454)は11月30日~12月2日の3日間、愛知県と岐阜県の東海地区で製造業経営者を対象としたM&A(合併・買収)セミナーを開催する。参加費は無料。 …

【年頭所感】日本金属プレス工業協会会長・高木 龍一

新しい発展が芽吹く時  今年は、丑年です。意とする処は我慢強い、忍耐、新しい発展が芽吹く時とあり、まさに我が意を得たりの心境です。  昨年は、コロナで始まり、コロナで終った印象の年であり、会社の業務も、業界の行事も、イン…

型青会 阪村エンジニアリングの工場見学 高精度研磨や磨きロボに学び

日本金型工業会西部支部・型青会(清水一蔵会長・福井精機工業社長)は10月21日、会員で冷間鍛造金型を手掛ける阪村エンジニアリング(京都市伏見区)の工場見学会を開催した。 阪村エンジニアリングは、フォーマーメーカー阪村機械…

ものづくり日本大賞 候補者の募集開始

8月31日まで 経済産業省は5月20日、ものづくりの第一線で活躍する人材を表彰する「第9回ものづくり日本大賞」の応募を開始した。締切りは8月31日。秋頃に審査し、それ以降に受賞者を決める。 ものづくり日本大賞は、日本の産…

金型メーカーが出前授業 学生から興味・関心の声

経済産業省が取り組むのは、素形材関連の企業による学生への『出前授業』だ。鋳造やプレス、金型などの企業の経営者や技術者が大学や高専の学生に、ものづくりにおける素形材の役割や歴史、技術の進化について説明し、意見交換する。 2…

トピックス

関連サイト