材料費や電気代の高騰が続き値上げが不可避の中、金型メーカーのユーザーへの価格転嫁は進んでいるのか。本紙はその実態を調べるため、金型メーカーにアンケートを実施した。結果から、値上げが受け入れられるようになりつつあるものの道…
【金型生産実績】前年同月比 16.6%減の302億9,100万円
プレス型は45.1%減、プラ型は5.5%減
2021年10月の金型生産は、前年同月比16.6%増の302億9,100万円となった。前月比では3.3%減。数量は前年同月比10.5%減で、前月比でも5.5%減の3万7,233組、重量は前年同月比37.3%の大幅増、前月比ではほぼ横ばいの1万2,594トンとなった。
プレス用金型の金額は前年同月比では45.1%増と大きく増えたが、前月比では0.9%増とほぼ横ばいの136億5,400万円だった。数量は前年同月比で3.4%減と微減で、重量ベースでは同74.8%増と大幅に増加した。
プラスチック用金型は、金額では前年同月比5.5%減、前月比では5.9%減の97億4,300万円だった。数量は前年同月比11.5%減(前月比では1.8%の減少)、重量は同19.7%減(前月比では16.4%の減)と減少した。
鍛造用金型は、前年同月比で8.0%増の16億8,300万円と5か月連続で前年を上回った。前月比では3.3%の減少だった。鋳造用金型は、前年同月比19.7%の減少となり5億3,400万円。前月比でも12.5%減と大きく減った。ゴム用金型は前年同月比7.0%増の6億5,900万円。ダイカスト用金型は前年同月比21.1%増の33億4,700万円。粉末冶金用金型は前年同月比14.6%増の4億5,400万円、ガラス用金型は同16.5%減の2億1,700万円となった。金型生産は金額、数量、重量とも型種によって変動はあるものの、概ね堅調に推移している。
金型新聞 2022年1月10日
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