金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

27

新聞購読のお申込み

インターモールド2022総集編 -微細精密-

微細精密技術を披露

工具、測定など幅広い製品が揃う

オーエスジーの「高硬度鋼用超硬エンドミルロングネックラジアスタイプ」
大昭和精機 ブースの様子

EV市場や半導体の需要が拡大する昨今、微細精密加工の重要度が高まっている。今回の展示会では工具、機械に関する様々な製品が披露された。

日進工具は6月に発売する「無限コーティングプレミアムPlus 高硬度鋼高精度加工用4枚刃ロングネックラジアスエンドミル焼きばめチャック対応ショートシャンクタイプ」を展示した。加工底面に鏡面性が求められる半導体封止装置用金型向けなどを想定。底面の鏡面粗さRa0.01μmを実現し、コーナR精度も0.003㎜を高い精度を可能にした。サイズは、φ0.1×R0.01~φ2×R0.5の131サイズをラインアップした。

オーエスジーは5GやEV市場の拡大を見込み、微細精密加工に対応する製品を提案。「高硬度鋼用超硬エンドミルロングネックラジアスタイプ 高能率仕上げ用4刃(AE-CPR4-H 0.2φ~4φ)」を展示した。4枚刃・高い切りくず排出性で高能率加工を実現する。

ユニテック・ジャパン ブースの様子

MOLDINOはボールエンドミルを出品。「EPDBEH-TH3」に、従来よりも太く短い首形状のストロングネックタイプを追加した。今後、需要の拡大が見込める半導体やライトガイド、コネクタなどの加工用途に適している。φ1以下の小径加工での欠損リスクを低減する。

大昭和精機は「Dyna ZERO Vision」を紹介。同製品は、高速回転中の工具長・工具径・振れを非接触測定する。ダイナゼロチャックと組合わせて「Dyna ZERO SYSTEM」として使用すると、動的振れ精度を1μm以下に調整可能。

金型の磨き工数を削減する超低圧ブラスト処理「ユニフィニッシュ」を出品したのはユニテック・ジャパン。0.03Mpaからの超低圧ブラストで寸法変化(最低1μm)を極力抑え、誰でも簡単かつ短時間で金型の磨きや離型性向上の金属表面処理を可能にする。

トリオエンジニアリング 反り取りシート

トリオエンジニアリングは「反り取りシート」を展示。厚さ0.6㎜の発砲ウレタンを主とするシートで、平面研削時に精密プレートの反り取りを可能とする。マグネットチャックとワークの間にシートを敷き、磁力の低減を行うことで、加工時の磁力吸着を緩和。ワークを反った状態のまま加工することで、平行度・平面度の精度を向上する。

金型新聞 WEB限定

関連記事

【INTERMOLD・金型展・金属プレス加工技術展 総集編】
金型展編

自動化や離型の新技術 センサや工具の自社製品も  金型展では金型メーカーの独自技術を披露する場となっている。今回は特に自動化や離型性向上につながる提案が多く見られた。また、自社製品の開発や量産も含めた一貫生産体制で新たな…

MECT2023開催 DX、自動化などの最新技術が集結

今年国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2023(MECT2023)」が10月18〜21日の4日間、ポートメッセ名古屋(名古屋市港区)で開かれる。出展者数、開催規模ともに過去最高となる492社・団体が210…

インターモールドオンライン特別企画

9月14日から仕上げ加工技術 10月以降も専門フェア インターモールド振興会は、オンライン特別企画として、テーマを絞った専門性の高いフェアを開催している。9月14日から17日までは、第4弾となる「仕上げ加工技術」をテーマ…

芝浦機械 ソリューションフェアを4年ぶりに開催

大型射出成形機や精密加工機、門型MCの最新機を展示 芝浦機械は10月31日―11月2日、同社の沼津工場(静岡県沼津市)・御殿場工場(静岡県御殿場市)で「芝浦機械グループソリューションフェア2023」を開催する。 今年のコ…

JIMTOF総集編 PART3:自動化
人口減少時代に備える

金型業界含め国内製造業は慢性的な人手不足を抱え、加工や測定工程で自動化を図ることが大きな課題となっている。そのため、これまで複数の機械で加工していた加工工程を1台の機械に集約し、段取り工程の削減や短縮、さらに、工程間の搬…

関連サイト