かながた小町 若手社員のホンネ インターモールドで恒例となった『かながた小町のパネルディスカッション』。今回はモデレーターに町工場親善大使の羽田詩織さんを招き、狭山金型製作所の東香奈恵さん、ミスズの丸山翔子さん、七宝金型…
インターモールド2022総集編 -微細精密-
微細精密技術を披露
工具、測定など幅広い製品が揃う
EV市場や半導体の需要が拡大する昨今、微細精密加工の重要度が高まっている。今回の展示会では工具、機械に関する様々な製品が披露された。
日進工具は6月に発売する「無限コーティングプレミアムPlus 高硬度鋼高精度加工用4枚刃ロングネックラジアスエンドミル焼きばめチャック対応ショートシャンクタイプ」を展示した。加工底面に鏡面性が求められる半導体封止装置用金型向けなどを想定。底面の鏡面粗さRa0.01μmを実現し、コーナR精度も0.003㎜を高い精度を可能にした。サイズは、φ0.1×R0.01~φ2×R0.5の131サイズをラインアップした。
オーエスジーは5GやEV市場の拡大を見込み、微細精密加工に対応する製品を提案。「高硬度鋼用超硬エンドミルロングネックラジアスタイプ 高能率仕上げ用4刃(AE-CPR4-H 0.2φ~4φ)」を展示した。4枚刃・高い切りくず排出性で高能率加工を実現する。
MOLDINOはボールエンドミルを出品。「EPDBEH-TH3」に、従来よりも太く短い首形状のストロングネックタイプを追加した。今後、需要の拡大が見込める半導体やライトガイド、コネクタなどの加工用途に適している。φ1以下の小径加工での欠損リスクを低減する。
大昭和精機は「Dyna ZERO Vision」を紹介。同製品は、高速回転中の工具長・工具径・振れを非接触測定する。ダイナゼロチャックと組合わせて「Dyna ZERO SYSTEM」として使用すると、動的振れ精度を1μm以下に調整可能。
金型の磨き工数を削減する超低圧ブラスト処理「ユニフィニッシュ」を出品したのはユニテック・ジャパン。0.03Mpaからの超低圧ブラストで寸法変化(最低1μm)を極力抑え、誰でも簡単かつ短時間で金型の磨きや離型性向上の金属表面処理を可能にする。
トリオエンジニアリングは「反り取りシート」を展示。厚さ0.6㎜の発砲ウレタンを主とするシートで、平面研削時に精密プレートの反り取りを可能とする。マグネットチャックとワークの間にシートを敷き、磁力の低減を行うことで、加工時の磁力吸着を緩和。ワークを反った状態のまま加工することで、平行度・平面度の精度を向上する。
金型新聞 WEB限定
関連記事
精密平面研削盤「PSG-SA1シリーズ」 現場の課題 一般砥石での研削加工で必須となるドレッシング工程は、研削サイクル中に入れることができないため、その都度オペレータが管理しなければならない。昨今の人手不足や技能者不足…
金属加工を手掛ける企業が自社の得意な技術を出品する金属加工技術展2022が11月18日、大阪産業創造館(大阪市中央区)で開催される。同館主催で、参加費は無料。事前に来場登録をすれば、参加できる。 プレスや切削、切断、板金…
多様な成形品、技術を披露 エンドミルの製造工法やモーター関連の成形品も 金型展2022では、最新技術を駆使して作った金型や成形品が披露された。現在のトレンドとなっている持続可能な社会や電気自動車に関連する成形品など、様々…
金型加工技術の専門展示会「インターモールド2023」が4月12日〜15、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、4万人近くが来場した。会場では、工作機械メーカー、切削工具メーカーなどが金型作りに関連する最新技術を披露…