金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

09

新聞購読のお申込み

リヒト精工 ヘッドランプ金型向け窒化処理技術を開発

高い鏡面性を実現

熱処理から表面処理まで独自技術を持つリヒト精光(京都市南区、075-692-1122)はインターモールド2022大阪でエジソンハード処理(新ガス窒化処理法)の新技術を披露した。成形時のキズや摩耗の激しいヘッドランプ金型の寿命向上のため、エジソンハード処理で金型の表面硬度と、処理後の鏡面磨き性向上を図ることで磨き時間を短縮し、金型及び金型ユーザーの生産性向上に貢献する。

エジソンハード処理は被膜型の表面硬化法ではなく、浸透型の表面硬化法で均一な窒化層を形成し、表面摩耗の激しいプラスチック金型や加熱・冷却を繰り返すダイカスト金型の耐摩耗性・耐疲労強度性・耐熱性の向上に寄与する。今回の新技術について天早享介専務は「処理条件の開発により従来と同等の硬度に加え、鏡面性を高めることに成功した」と話す。展示会では被削材40HRCプリハードン鋼で従来工法と新工法を比較したワークを展示した。天早専務は「ヘッドランプ金型は高い鏡面性が求められるため、磨き時間が長くなる。新工法で磨き時間を短縮できれば、ユーザー負担も減り、生産性の向上が期待できる」とし、7月に開催されるインターモールド2022名古屋展でも引き続き、新技術を披露する予定だ。

金型新聞 2022年6月9日

関連記事

ゲートジャパン 企業のDX化伴走支援を展開

部品調達システム「Genie-us」を開発 精密金型部品から金型設計・製作など幅広い事業を行うゲートジャパン(京都市伏見区、075・661・0360)はDXの先進事例として優秀と認めた企業を表彰する「KANSAI DX …

七宝金型工業 精密ジャッキ『EASYG(イージグ)』の第2弾を開発中

外段取りの効率性向上 ダイカスト金型を手掛ける七宝金型工業(愛知県津島市、0567・24・8787)は昨年発売した自社製品の精密ジャッキ『EASYG(イージグ)』の第2段を開発。従来品は工作機械のテーブル上でしか使用でき…

刃の有効範囲280度
三菱マテリアル

5軸や複合加工に  三菱マテリアルの加工事業カンパニーはこのほど、「SMARTMIRACLE(スマートミラクル)エンドミルシリーズ」に難削材加工用多機能ワイドボールエンドミル「VQ4WB」を追加した。ボール有効範囲280…

CGTech ベリカットの新版

CGTech ベリカットの新版

AIでNCプログラムの最適化さらに早く CGTech(東京都豊島区、03-5911-4688)はこのほど、NCプログラムで切削加工のシミュレーションを行う「ベリカット」の新版「9.1」を発売した。 今回のバージョンアップ…

テイ・エステック 新潟にプレス金型の開発拠点を開設

部品の競争力強化図る 自動車部品メーカーのテイ・エステックはこのほど、新潟県三条市にプレス金型の製造と技術開発拠点を開設すると発表した。金型技術の進化を図ることで、コスト競争力の向上や、部品の競争力の強化につなげる。 約…

トピックス

関連サイト