自動車の電動化(EV化)に伴い、ものづくりも大きな変革期を迎えている。従来のエンジン車には搭載されなかった電動化部品の需要が高まり、新規需要の取り込みが部品メーカー各社の大きな課題となっている。その中、ハイテン材加工の車…
高野 英治さん 第50代天青会会長に就任した[ひと]

今年5月、日本金型工業会東部支部の若手経営者や後継者で組織される天青会の第50代会長に就任した。「つながりを創る」をスローガンに掲げ、コロナ禍で希薄化した会員同士のつながりや、海外とのつながりを強化する活動に取り組む。
もともとドラマーとして音楽活動をしていたが、所属していたバンドが解散。2003年に金型部品メーカーのタカノに入社した。一から現場で経験を積み、10年後、社長に就任。「当時は周囲に相談できる人も少なく、とにかく情報を求めていた」。
そんな中、知り合いの紹介で天青会に入会した。周りをみると、業界をリードする企業の経営者ばかり。「そんな方々と交流し、悩みを相談したり、工場を見学させてもらったりしたことで、色々な刺激を受け、多くの学びを得ることができた」。
自身が会長に就任した今、「こうした経験を今の若い世代の人たちにも味わってもらいたい」と考える。新型コロナウイルスの感染状況をみながら、交流会や工場見学会などを積極的に行っていく。
そこに加えて、新たなに企画しているのがオンラインツールの活用。SNSの活用方法を学ぶ勉強会などを計画している。「国内市場が縮小し、金型企業はこれまで以上にグローバルでのビジネスが求められる。海外との交流のきっかけにしてほしい」。若手にとってメリットのある活動を続け、金型業界を盛り上げる。
金型新聞 2022年8月10日
関連記事
新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…
GFマシニングソリューションズ(横浜市神奈川区、045・450・1625)は今年8月、AM事業部長の小林貞人氏が社長に就任した。放電加工機やマシニングセンタ(MC)、自動化システムなどを手掛ける同社は今後、日本の金型業界…
三井精機工業(埼玉県川島町、049-297-5555)が、金型分野に注力している。今春、新型の微細加工機と、ジグ研削盤を発売。今後需要の拡大が期待される電気自動車(EV)や電子部品関連の金型加工向けを中心に売り込んでいく…
測定ゲージで未来拓く 高級自転車部品や自動車部品などの加工品質を検査するためのゲージを手掛ける会社がある。創業29年のファム。精密金型部品で培ったノウハウを生かし、ゲージも製作。超精密なゲージを安定して作れる技術力で、メ…


