金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

07

新聞購読のお申込み

日本コーティングセンター IHI Ionbond社と提携 金型向け被膜を相互提供

日本コーティングセンター(神奈川県座間市、046-266-5800)はこのほど、表面処理メーカーのIHI Ionbond社(スイス)と自動車用プレス金型向けPVDコーティングで業務提供契約を締結した。国内外で両社のコーティングが提供できるようになる。2023年春ごろの提供を目指す。

日本コーティングセンターはこれまで、海外に生産拠点はなく、コーティングサービスの提供は国内向けだけだった。IHI Ionbond社は欧州、北米、アジアなど15カ国35カ所の生産拠点を持ち、グローバルにコーティングサービスを提供している。しかし、日本市場は20年に撤退して以降、提供できていなかった。

両社が提携することで、日本コーティングセンターは金型用主力被膜「ヴィーナス」を海外市場でも提供できるようになり、IHI Ionbond社は金型用主力被膜「Ionbond90Concept」を日本市場でも提供可能となる。

日本コーティングセンターの木村裕二営業本部長は「国内市場に提供できる被膜のラインアップが拡充できるとともに、これまで課題だった海外市場への提供も可能になる。顧客の利便性をより向上させることができる」と話した。

金型新聞 2023年1月10日

関連記事

ササヤマ 笹山勝社長に聞く コア業務に専念できる環境に【特集 攻める設備投資】

自動車のシートや骨格部品などのプレス金型を手掛けるササヤマは金型の競争力を高めるため、金型づくりのDXとベトナム子会社のデータ製作力の強化に取り組む。デジタル技術で金型づくりを効率化し、ベトナム子会社を同社グループのデー…

北川精機 金型や部品、安全・効率的に保管 【金型応援隊】

搬送装置などを手掛ける北川精機は金型保管や電極、部品の保管に効果的なストッカー「ソリッドストッカー」の提案を強化している。工場の高さに合わせて自由にレイアウトできるのが特長だ。 国内の工場は大きなスペースが確保しづらく、…

前田鐵鋼 素材から加工まで一貫生産【金型応援隊】

冷間工具鋼や構造用鋼の面削済み鋼材を、大物サイズから小物サイズまで幅広く取り扱っている前田鐵鋼はQCDだけでなく、「サービス」という付加価値提供を強化し、材料販売から機械加工まで一貫生産体制を構築。 大型マシニングセンタ…

キヤノンモールド 新社長に畠山氏

キヤノンモールドは4月1日付で、キヤノンの生産技術本部成形技術開発センターの畠山英之所長が社長に就任したと発表した。 畠山英之新社長略歴 1990年キヤノン入社、2009年日立ディスプレイズ出向、13年キヤノン生産技術本…

扶桑精工 図面なしで部品再生、リバース事業を拡大

扶桑精工(相模原市緑区、042・774・1101)は、図面のない部品の再生やCADデータの作製などを行うリバースエンジニアリング事業を拡大する。古い設備や金型の修理、メンテナンスなどの需要開拓に取り組む。専門サイトを開設…

トピックス

関連サイト