自動車や電子部品などの開発サイクルが短くなる中、製品開発における課題の一つとなっているのが試作品や試作用金型の製作だ。加工プログラムやジグを作る高度なノウハウが必要で、それにかかる時間も手間も負担が大きい。しかし切削加工…
日本アイ・ティ・エフ 大型金型の水素フリーDLCコーティング加工に力
500角100㎏に対応

DLCなどのコーティングを手掛ける日本アイ・ティ・エフ(京都市南区、075-931-6282)が、大型金型のDLCコーティング加工に力を入れている。自動車のマルチマテリアル化などを背景に金型へのコーティングの需要が増えており、その市場の動きに応える。
大型金型への受託コーティング加工は今年4月、前橋工場(群馬県前橋市)で開始した。自動車部品のコーティング加工をしてきたコーティング設備(十数機)に加え、大型の半自動1槽式洗浄乾燥機を新たに導入。500×500㎜、100㎏の金型に水素フリーDLC「HA‐DLC」をコーティング加工できるようにした。
自動車は、複数の素材を組み合わせて最適化するマルチマテリアルが進む。その一つとしてボディや骨格に鉄より軽いアルミの採用が広がる。しかしアルミは軟質金属で融点が低いため、プレス加工を繰り返すと摩擦による熱で凝着する。
「HA‐DLC」はHv3000以上の高硬度で、密着性に優れ、摩擦抵抗減少に効果がある。金型にコーティング加工することで表面の形状を維持し、摩擦による熱を抑制。塑性加工時のアルミの凝着を抑え、生産性を高めることができる。
前橋工場(2005年開設)はこれまで、自動車部品のコーティング加工を手掛けており、その技術やノウハウを生かし金型に展開する。
浅儀典生営業部長は「得意分野や強みを生かし金型のニーズに応えていきたい。コーティング加工の品質に加え、大型金型は重量があり、取り扱いが難しくデリバリーや安全面に取り組んでいかなければならない」。
金型新聞 2021年9月10日
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