金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

03

新聞購読のお申込み

ササヤマ 機械加工棟を稼働し、効率化とDXを推進

笹山勝社長

テストプレス用板材の抜き加工や熱処理の内製化を進める
導入した真空熱処理炉

自動車部品などのプレス金型を手掛けるササヤマ(鳥取県鳥取市、0858・85・3380)は、本社工場に増築した機械加工棟を稼働した。3次元レーザー加工機など新たに設備を導入したほか古海工場を集約。生産体制を改善し、金型の製作期間短縮やコスト競争力強化につなげる。

増築した機械加工棟は敷地面積2260㎡で、これにより本社工場(約1万2800㎡)の機械加工棟は約2・2倍の広さ(約4110㎡)に拡大。ここに3次元レーザー加工機や真空熱処理炉を新たに導入。テストプレス用板材の抜き加工や、金型部品の熱処理の内製化を進める。

さらに新たにマシニングセンタ(MC)なども購入したほか、古海工場(9月末に閉鎖)のMCや研削盤も移設し、老朽化した機械と入れ替えるなど設備を刷新。本社工場の機械加工棟に金型加工の全ての工程を集約し、生産効率を高める。

前期で設立50周年を迎えた同社はこのほど次の50年を勝ち抜くための新中期経営計画(2022年8~23年7月)を策定した。機械加工棟の増設はその一環で、今後はDXの強化やマテハンの見直しなどで最終年度に金型の製作期間半減を目指す。

9月2日に開いた竣工式で笹山勝社長は、「コロナ禍やサプライチェーンの混乱など経営環境は大きく変化している。それに対応し次の50年を勝ち抜くため、DXや効率化を加速して金型の品質やコスト、スピードにおける競争力を高め、その一方で新規事業も立ち上げていきたい」と語った。

金型新聞 2022年10月10日

関連記事

米谷製作所 GF中国と業務提携

海外市場を開拓エンジンや構造部品の金型 自動車エンジンなどのダイカスト・鋳造用金型メーカー、米谷製作所(新潟県柏崎市、0257-23-5171)はこのほど、自動車鋳造部品などを手掛けるジョージフィッシャー(スイス、GF)…

【金型の底力】カワマタ・テクノス 顧客深耕と成形事業を強化

顧客深耕と成形事業強化事業承継に未来図  ゴム金型の製造から成形まで手掛けるカワマタ・テクノスは事業承継を進めるため、事業改革に取り組んでいる。高い金型技術と成形を知る強みを活かし、既存顧客へのコンサルティング活動を強化…

VEST プレスの現場に最適解を【金型応援隊】

VESTは、「プレスの何でも相談室」をテーマに、メカ式プレス機械や周辺機器の販売、買取、順送ラインの構築など幅広い事業を展開する。 高橋実代表はプレス機械メーカー出身で、業界歴は40年を数えるプレスのエキスパートだ。自ら…

芝浦機械 ファンクショナル・フルイッドを子会社に

芝浦機械(東京都千代田区、03・3509・0200)は、金型冷却装置を手掛けるファンクショナル・フルイッドの全株式を取得し子会社化した。金型冷却装置における実績や独自のノウハウを取り込むことでユーザーへの連続安定成形の提…

リョービ ギガキャスト試作始動

リョービは3月17日、菊川工場(静岡県菊川市)に導入した6500tのダイカストマシンを稼働させた。まずはギガキャスト向けの試作をメインに請け負い、砂鋳物から試作までを自動車メーカーらに提案する。金型工場も併設。当初は仕上…

トピックス

関連サイト