儲かる金型の作り方 トクピ製作所(大阪府八尾市、072-941-2288)は9月14日、「世界革新の切削技術と生産財業界の営業必須スキル」についてのセミナーを本社とオンライン上で同時に開き、本社で12人、オンライン上で2…
TCTJapan2024総集編 最新のAM技術が一堂
金型関連技術も多数展示
2024年1月31日~2月2日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で3Dプリンティングや付加製造(AM)技術の専門展「TCTJapan2024」が開催された。装置や周辺機器メーカーなど108社・団体が出展。最新のAM技術が披露される中、金型づくりに活用できる技術も多数展示された。
日本ミシュランタイヤは、鋳造技術を用いたコンフォーマル冷却金型の製造方法「iTechMold(アイテックモールド)」を展示した。同工法は仏IPC(射出成形および複合材国立産業技術センター)で開発された独自技術。最適な冷却回路を設計し、中子を砂型積層造形で製造する。レーザーパウダーベッド方式(LPBF)では難しい中~大型金型に適しており、ホットスタンプ向け金型などに活用できる。
ソディックは、大型金属3Dプリンタ「LPM450」で造形したギガキャスト向け金型の入れ子サンプルを展示した。同サンプルは金型鋼「SKD61」相当の独自粉末材「SVM」を用いて、金型メーカーの日本精機(名古屋市守山区)によって製作された。
また、山陽特殊製鋼もダイカスト金型に適した熱間工具鋼粉末「S‐MECシリーズ」を展示した。高い熱伝導性と造形性を特長とし、造形時の割れや歪みを抑えることができるため、大型ワークの造形にも対応する。
造形技術や材料の他、周辺技術も多くみられた。スギノマシンは独自の表面処理技術「CASF」を活用し、冷却回路の内部表面を処理する技術を紹介。ショットピーニングなどの他工法に比べ、均一に綺麗な面に仕上げることができる。マテリアライズはAIを活用し、レイヤー画像から欠陥箇所を自動検出するソフトウエア「マテリアライズレイヤーアナリシス」を展示。早期に不良を検知できるため、損失を最小限に抑えることが可能になる。
「TCTJapan」は前身の展示会を含めて今年で10回目。今回は併催展と合わせて昨年比1・5倍の4万2032人(速報値)が来場した。次回は来年1月29~31日に東京ビッグサイトで開催されることが発表されている。
金型新聞 2024年3月10日
関連記事
知識・交流深める機会に 日本金型工業会は10月5日、「第6回金型シンポジウムin関西」をホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)で開催する。テーマは「新たな社会環境・新たなステージ・新たな価値を創造 関西から発信」で、主…
12月7~9日東京・大阪で 日本M&Aセンターは日刊工業新聞社と共催で、「事業承継」など日本の製造業が抱える課題をテーマにしたセミナーを開催する。12月7日に東京、9日に大阪で開き、東京開催の様子はライブ配信する…
樹脂やゴムに関する技術が一堂に集まる「IPF Japan2023(国際プラスチックフェア)」が、11月28日~12月2日、千葉市の幕張メッセで開催され、38,436人が来場した。会場では、成形機や金型、関連機器メーカーな…
Aブランド高硬度鋼用超硬ボールエンドミルシリーズ 現場の課題 金型加工で特に増えている高硬度材の加工を高効率化したい。 提案・効果 Aブランド新製品の高硬度鋼用超硬ボールエンドミル高能率型4刃「AE-BM-H」と高精…