金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

15

新聞購読のお申込み

大同特殊鋼 超大型ダイカスト金型用鋼の販売開始

ギガキャストに対応

大同特殊鋼はこのほど、ギガキャストに対応した熱間金型用鋼「DHA‐GIGA」の販売を開始した。超大型のダイカスト金型に求められる焼入性を飛躍的に向上。従来の金型用鋼に比べ、使用中の割れを抑制できる。これにより、金型の補修や交換を減らし、大型ダイカスト部品のトータルコスト削減に貢献する。

同製品は超大型化に適した化学成分を見直し、金型の焼入れ時における粗大なベイナイト組織(靭性を低下させる針状組織)の発生を大幅に抑制。SKD61 相当鋼と比較し、約4倍の焼入性を実現した。焼入性の向上により、大型の金型でも表層から中心部まで高い靭性を確保。鋳造使用中の割れを抑制できる。

同社はギガキャストの適用が先行している中国市場で本格的な販売を開始する。また、日本をはじめ他地域についても供給体制を整備し、2030年には年間40億円の売上を目指す。

金型新聞 2024年10月10日

関連記事

加工プログラムを効率化する最新CAM【Breakthrough!】

多くの金型メーカーが苦慮しているのが、プログラム作成の効率化だ。ある金型メーカーの工場長は「スキルの高い技能者が必要なプログラミングは全体の3割程度。残りの7割を自動化や効率化できれば生産性が上がる」と話す。こうしたニー…

【Breakthrough!】ワイヤ放電加工

ワイヤ放電の進化が止まらない。機構や電源の刷新で、高精度化や効率化は加速。中子抜きや、ワーク搬送、自動結線など自動化のアプリケーションが増加している。最近では、IoT技術を活かした最適な稼働管理などが登場している。さらに…

ブラザー工業 バリ取り専用マシンを発売

ダイカスト市場へ参入 小型マシニングセンタで有名なブラザー工業は新たにダイカスト素材のバリ取りに特化した専用マシン「デバリングセンター SPEEDIO DG‐1」を発売し、11月14日から開催された「j‐dec2024(…

日立ハイテク ホットスタンプによるドアインナーのアルミ化 【金型テクノラボ】

アルミホットスタンプは高温に加熱されたアルミ板材を簡易冷却金型内に挿入し、プレス加工と同時に焼入れが行われ、高強度、高成形性および高寸法精度を付与する技術。最新のアルミ板加工技術であり、今回のテクノラボでは、アルミホット…

【特集:技能レス5大テーマ】3.研削加工

誰でも高精度な研削 金型づくりで欠かせない研削加工。仕上げに近い工程のため、熟練技能を必要とする領域は多い。しかし近年、長年培った経験やノウハウを持っていなくても高精度の研削加工ができる機械や装置などが登場している。人手…

トピックス

AD

FARO スキャンしたらすぐに結果まで:工数低減を実現

金型のメンテナンス、修復、複製に3次元測定アームを活用 製品を製造するために欠かせない金型ですが、そのメンテナンスには多くの課題が存在します。金型は使用するうちに摩耗し、時... 続きを読む

関連サイト