金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

26

新聞購読のお申込み

七宝金型工業 精密ジャッキ『EASYG(イージグ)』の第2弾を開発中

外段取りの効率性向上

ダイカスト金型を手掛ける七宝金型工業(愛知県津島市、0567・24・8787)は昨年発売した自社製品の精密ジャッキ『EASYG(イージグ)』の第2段を開発。従来品は工作機械のテーブル上でしか使用できなかったが、製品形状をドーナツ型にすることでスペーサーブロック(ジグ)の上にイージグを載せ、さらに大物ワークを搭載した状態でボルト止めが可能となり、大物ワークの外段取り効率の向上が期待できる。

イージグは六角レンチ1本の簡単操作で0・01㎜精度の高さ調整ができる製品。従来、大型ワークの水平出し作業ではクレーンを使用しながらシムを挟みこんで水平出しを行っていたが、シムの代わりにイージグを挟みこみ、六角レンチで高さ調整することでクレーンの使用頻度を低減(安全性向上)し、誰でも簡単に段取りの省力化・効率化を実現。通常30分かかっていた作業も1分で完了でき、現在100個以上の販売実績を持つ。

開発中のEASYGの第2弾スペーサーブロックに付けた状態で外段取りしたいというニーズに応え、製品形状を変更。ドーナツ型にすることでボルト止めが可能になり、スペーサーブロックにイージグを取り付けたまま水平出し作業が可能で、大物ワークの外段取りの実現と効率化を同時に図ることができる。「従来から外段取りで使いたいという要望が多かった」と研究開発課の野場純一課長は語る。昨今は自動化・省人化ニーズで外段取りの効率化に対する需要が増加し、市場開拓を図る製品として期待を寄せる。

同社は4月16~18日、東京ビッグサイトで開催されるインターモールド2025に出展。開発中のイージグを披露する予定で、今夏販売に向けて最終調整を行っていく。製品仕様はボルト径がM24~M32を用意。耐荷重は1個あたり3・5t(4個使用時で14t)。

金型新聞Web限定

関連記事

面取り工具を発売
三菱日立ツール

高硬度鋼に対応  三菱日立ツール(東京都墨田区、03-6890-5101)はこのほど、高硬度鋼加工に対応した面取り工具「DN2HC‐ATH」を発売した。NCによる自動機械加工を可能にし、手作業時間を低減する。  「ATH…

岩倉溶接工業所 金型補修の受託加工と技術支援を開始

ステンレスを主体に金属の溶接加工を手掛ける岩倉溶接工業所(静岡県島田市、0547・37・4585)は今年8月から、金型溶接の受託加工事業と金型溶接・仕上げの技術支援事業を開始した。金型補修における技術承継の課題解決に貢献…

不二精機 鈴鹿に成形工場

EV部品を研究開発 不二精機(大阪市中央区、06-7166-6820)は、三重県鈴鹿市に成形工場を新設する。自動車部品を手掛けるティア1と協業し、電気自動車(EV)向け部品を研究開発する。2022年4月にも開設する。 新…

産業技術総合研究所 熱に弱い材料からナノ構造を再現する金型作製技術【金型テクノラボ】

金型作製プロセスでは原型に熱が影響することから、原型としての材料選択肢は少ない。産業技術総合研究所では構造を高精度に保存可能な金属薄膜を40度で成膜することができる低温成膜技術を開発した。この技術で3万個以上の小さな眼で…

テラスレーザー 光技術のコンテストで「最優秀チャレンジ賞」受賞

レーザー溶接・金型補修機器メーカーのテラスレーザー(静岡市駿河区、054-270-7798)はこのほど、光産業創成大学院大学(浜松市西区)主催の光技術を使った事業計画を競うビジネスコンテスト「フォトニクスチャレンジ202…

トピックス

関連サイト