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明輝 黒柳告芳会長死去、海外・車への進出を主導

プラスチック金型メーカー、明輝(神奈川県厚木市)の黒柳告芳会長が5月5日、死去した。78歳。通夜および葬儀は近親者にて執り行った。7月24日13時半から東京會舘(東京都千代田区)で「献花式」を予定している。

黒柳氏は日本大学獣医学部中退後、愛知県の金型メーカーや米シカゴの金型輸出企業、ヤンマーディーゼル(現ヤンマー)の子会社を経て、1974年に明輝入社。NC機導入による自動化の推進やCADの導入による設計の合理化などに取り組んだ他、研究開発部門を設立し、金型製造に関する多くの特許を取得した。

87年に社長に就任。海外展開に注力し、イギリス、マレーシア、メキシコ、タイ、スロバキアに工場を設立した。2000年代初めにはそれまで主力だった家電分野から自動車分野への本格的な進出を決断。この事業転換は同社の技術力向上と業績拡大につながり、現在も競争力の源泉となっている。

18年に次男の黒柳貴宏氏に社長を引き継ぎ、会長に就任。業界や地域団体などの活動に専念していた。趣味のらんちゅう飼育では品評大会で内閣総理大臣賞を8回受賞した。

金型しんぶん 2025年7月10日号 

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