自動車の電動化などによって部品メーカーは大きな変化に迫られている。車載用のプラスチック部品もその一つ。コネクタの狭ピッチ化、耐熱性の高い樹脂の採用などによって、金型や成形技術は高度化している。コネクタをはじめとする車載…
精工技研 「型内塗装技術」を実用化、トヨタ「ハイエース」に採用
CO²排出量を60%削減
精工技研(千葉県松戸市、047-311-5111)は、東海理化(愛知県大口町)と共同開発した型内塗装技術がトヨタ自動車の「ハイエース」に採用されたと発表した。従来別々だった成形、塗装、乾燥の各工程を金型内で一貫して行うことができるのが特徴で、スプレー塗装に比べてCO²排出量を約60%削減する。今後、別部品での応用や、さまざまな産業分野に展開していく。
自動車用スイッチなどを手掛ける東海理化と2023年に共同で技術を開発。「ハイエース」のハンドル部分に取り付けるステアリングスイッチに採用された。東海理化の本社工場に専用成形機を設備し、量産する。

異なる素材を一度に成形し一体化する「2色成形技術」を応用し、従来のスプレー塗装と同等の仕上がりを実現した。専用の縦型成形機を用いて、成形後に塗料を注入し、型内で塗装、乾燥を完了させる。塗装・乾燥工程を省略し、消費電力を削減する。
使用する塗料は樹脂に比べ流動性が高く、バリが発生しやすい。それを0・1㎜ほどの膜厚で流し込むため、金型には高い精度が要求される。精工技研の光学レンズ用金型などで培った精密加工技術によって製造を可能にした。

精工技研でも専用成形機を設備し、同技術を用いた量産が可能。今後、家電や雑貨などさまざまな産業分野で用途開発を進め、顧客開拓を本格化させていく。また、金型や成形機などを含めた生産システムとしての販売も検討しているという。精工技研事業運営部の柿沼憲宏部長は「技術開発を進め、形状や色など対応の幅をさらに広げていく」としている。
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