プレス型は45.6%増、プラ型は2.2%減 2022年1月の金型生産は、前年同月比15.9%増の269億1,500万円となった。前月比では14.2%減。数量は前年同月比6.9%増で、前月比では20.6%減の3万4,708…
がんばれ!日本の金型産業特集
明和製作所 伊藤 一光 課長
変わり続けることこそ成長極薄の冷却穴用部品を開発
「もっと楽しい会社、成長を続ける会社にしていきたい」と語るのは技術課の伊藤一光課長。変わり続けることこそ、成長と捉える同社の考えだ。2250t~3500tクラスの大型アルミダイカスト金型を得意とし、主に自動車のエンジン系や駆動系部品。海外拠点はタイ、インドネシア、中国とグローバルで金型を受注することが強みだ。加工技術を高めるため、国内を含む全拠点でテスト加工を行い、技術を高め合う仕組みもある。「お客様が驚くようなことをしたい。通常1日かかる加工なら、半日で出来るようにする。リードタイム短縮がお客様の要望」と新加工方法を模索する。
加えて、お客様の困り事を未然に防ぐことは金型メーカーの使命といえる。同社が生み出したのは自社製品「金型用冷却ハーフキャップ」と呼ぶ冷却穴の保護カバー部品。成形時の冷却穴の腐食割れや型表面のヒートクラックによる水漏れを防ぐ。市販の製品は冷却穴全体をカバーするためコスト高だが、同製品は非常に薄く小さい。製造はプレス屋に委託し、0.15㎜の板を絞って作られ、冷却穴先端に組込むので、キャビティ部冷却穴の薄肉化にもつながる。使用する際は高精度な穴加工が必要なので、「ものづくり補助金を受け、加工技術を開発し、粗さ25z以下を実現した」。今秋のダイカスト展で製品を披露する。伊藤課長は「今お客様に検証して頂いている。まだ、販売に至っていないが、できるまでやり続けることが技術革新につながる」。
会社方針を自分で考えクリア目指す
新年度が始まる4月に向け、改善活動計画を発表。今年の会社方針は「コスト半減・短納期」で、技術向上と人材の能力向上に努める。『お客様に喜んでもらえる会社』作りが基本だ。そのために、設計、営業も含め各部署・各工程に細分化した個人の目標カードを策定し、自分で考えてコスト半減を目指す。毎週の全体朝礼で進捗を発表しながら、個々のモチベーションを上げる。「自動車メーカーの3割コスト削減を実現するには、当社は5割削減しなければならない」。
これをクリアするには会社全体でクリアしていくしかない。企業の中で競争する意識も必要だ。仲間であり、競争相手でもある。伊藤課長は「みんな入社時に頑張りますと言って入ってくる。楽しくないといけないが、頑張って楽しい職場環境が大事」と話す。整理整頓の行き届いた工場を歩いていると、自社で作ったアイデア製品を見かける。金型検査時の移動式型置台や作業しやすいように金型を起こして支える道具など、自ら考え、既存の製品を活用し作ってしまう。「これは私が作りました」と伊藤課長は笑う。ほかに、水の温度を70度に上げる装置など独自の道具が活躍する工場だ。「金型屋には自分で作るという文化が大事」。改善の最終目標は設計方法の統一という。「統一化を図れば、加工ミスなど不具合も減らせる」。
今年3月には本社横に新工場が立ち上がる。精度を安定させるための恒温工場で、新設備の導入も決まるなど、次のステージが来る。
会社メモ
代表者=大矢知 清隆社長
設立=1979年
事業内容=アルミダイキャスト金型の設計・製作
住所=三重県三重郡菰野町小島2461-32
電話=059・396・1828
FAX=059・396・2274
URL=http://www.meiwa-jpn.co.jp
従業員数=70人
信念=もの作りに不可能はない
拠点=メイワ タイランド、PT メイワ モールド インドネシア、明和精密模具(常熟)有限会社
主要設備=5軸加工機2台(DMG森精機)、高速門型MC(アウェア、フルランド、東芝機械)、高速横形MC(牧野フライス製作所)、高速立形MC(OKK、ファナックなど)、横形MC(安田工業、OKK)、ワイヤー放電加工機(ソディック)、精密平面研削盤(岡本工作機械製作所)、三次元測定機(東京精密、ファロージャパン)、CAD/CAM(NTTデータエンジニアリング、C&Gシステムズ、オイグリッドジャパン、セスクワ)など。
金型新聞 平成28年(2016年)3月10日号
関連記事
ササヤマが今期スタートした新中期経営計画「SAIMS247」。その中核事業となるのが金型製作期間の半減だ。デジタル技術や経験を駆使し金型づくりの大改革が進む。 全ての部品をQRで管理 材料に書かれたシリアルナンバー。入力…
事業継続のために始めた3S人を変え、行動体質にカギはブレない姿勢とビジョン 当社は冷間鍛造金型や文書・図面管理ソフト『デジタルドルフィンズ』、教育事業を手掛け、従業員数は23名です。社内のフリーアドレス化、リモートワー…
金型の工程は多岐にわたる上、外注先との調整、メンテナンスといった突発的な加工など管理すべき項目が多い。これらをうまく管理し、コスト競争力と短納期を実現するには、生産管理システムが欠かせない。最近では、工場全体や海外など複…
電動化に3つの方向性 電動化やギガキャストで変わる自動車づくり。元本田技研工業で型技術協会の会長も務めた田岡秀樹氏は「自動車業界はゲームチェンジの局面を迎えており、破壊的なイノベーションが起きている」とみる。一方で「中小…





