バンパーやグリルなどの自動車部品を中心に、家電製品、一般産業用品といった幅広い産業分野のプラスチック射出成形用金型を手掛ける明輝(神奈川県厚木市、046-224-2251)。同社は20年以上に渡ってMOLDINOの切削工…
この人に聞く2015
製造業コンサルティング
O2(オーツー)松本 晋一社長

プラスチック金型メーカーの安田製作所は今春、社名を「IBUKI」に変更した。昨年9月、同社を傘下に収めた、製造業向けのコンサルティング会社O2(東京都港区)の松本晋一社長は「製造業とサービス業の強みを生かした、新たなビジネスモデル構築をめざす」という。社名通り、業界に新たな息吹を吹き込めるか。狙いなどを聞いた。
―これまでの貴社の取り組みを教えて下さい。
「当社は設計を中核にした製造業向けにコンサルしてきました。設計に絞ったのは、アナログな部分が多く、特化できれば強みになると考えたからです。現在は技術だけでなく経営までコンサルの領域を広げています」。
―なぜ製造業への経営参画だったのですか。
「今の産業界には『製造業のサービス業化』と『サービス業の製造業化』の流れがある。前者の好例はアップルで、後者はグーグル。アップルはipodなど製造から入り、iTuneなどのサービスをセットで提供し時代を創った。一方グーグルは検索サービスから入り、グーグルカーなど製造に参入しています。つまり製造とサービスの両方の交点がそろって高い価値を生み出せると思う」。
「当社にはコンサルや設計と言うサービスの強みがありますし、製造業と密に協業し、ユニークな価値を創造できると考えたのです。コンサルとしても仮説提案力も増します」。
―金型に参入して感じたことはありますか。
「過度なコモディティ化ですね。電機業界がアジア勢に苦戦した動揺の現象が金型でも起きていると思う。脱コモディティ化のために売り込み先を変えました。購買担当者にいくら提案しても認めてくれない。加飾などに強みをもつIBUKIは製品のデザイナーに提案できれば価値を認めてもらえる。慣習上難しいのも分かりますが、そうした流れを変えていきたい。当社のネットワークを活かせばできるし、結果も伴いつつある」。
―他にはありますか。
「ブランド力の重要性ですね。金型は産業の足腰と言われながら、ブランド力が弱い。まず金型に刻印を付け、誰が見てもIBUKIの金型だとわかるようにします。コストの提示方法も工夫していきます。イニシャルが高くとも壊れにくければ、ライフサイクルで考えれば安くなります。現場からのIBUKIの型は壊れないと評判がブランドになる感じです」。
―中長期的な方向性を教えて下さい。
「金型は受注の負荷変動が業績に直結します。生産高に依存しない事業モデルの構築や常識にとらわれない新しいモノづくり基盤を目指したいですね。金型業界そのものの成長戦略を描ければ、日本の金型ひいては製造業の地位向上にもつながる」。
▽住所=東京都港区港南1―6―34
▽代表者=松本晋一社長
▽設立=2004年
▽資本金=2800万円
▽社員数=90人(グループ含む)
▽事業内容=製造業向けコンサルティング、金型製造
金型新聞 平成27年(2015年)6月4日号
関連記事
自動車のボデー部品や排気系部品など手掛けるフタバ産業は1470MPa超ハイテン材の冷間プレス部品の量産を確立、今年1月に発売した新型プリウスに採用された。先代プリウスはホットスタンプを用いた部品を採用していたが、冷間プレ…
「扱い切る」ことが重要 「CAD/CAMを取り扱うのは、あくまで人。だから、CAD/CAMを扱い切れる人材から育てる必要がある」と語るのは、GENIO Solutionsの渡邉康二社長。同社は、海外メーカーのCAD/CA…
今年4月、冷間鍛造金型メーカーのニチダイは伊藤直紀氏が新社長に就任し、新たな体制で臨む。昨年、米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの影響で金型受注が低迷したが、足元の景気は回復傾向にあり、事業の成長に向けて動き始めた。そこで…
事業継続のために始めた3S人を変え、行動体質にカギはブレない姿勢とビジョン 当社は冷間鍛造金型や文書・図面管理ソフト『デジタルドルフィンズ』、教育事業を手掛け、従業員数は23名です。社内のフリーアドレス化、リモートワー…


