金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

11

新聞購読のお申込み

ノウハウと新型設備<石原産業>

金型部品 精密治工具

品質さらなる高み

石原産業(長野県上田市、0268・42・5011)は、金型部品や治工具などを手掛ける加工メーカーだ。独自のノウハウを活かして、品質の高さで勝負する。積極的に新型の加工機を導入したり、展示会で自社の技術をアピールするなど、将来を見据えた展開にも力を入れている。
 同社が手掛けるのは、ピンやパンチなど、プラスチックやプレスなどの金型部品。ワイヤ放電やマシニングセンタ(MC)、研削盤を駆使し、ハイスや超硬をはじめセラミックなど難削材も精密に加工する。加工技術を活かし高品質の治工具や様々な精密部品も製作する。

精密を軸に新たな扉

 これらの精密な加工技術の基盤は長年に培ったノウハウと実績だ。1968年に自動車ブレーキシリンダーの加工で創業したが、8年後にはワイヤ放電を導入し、金型加工部を新設。その後、グラファイト電極やセラミックの加工、MCによる高速加工、超精密微細加工など次々と新たな加工技術に挑戦。2006年には国から金型分野の特定研究開発の認定を受け、09年には切削加工分野で支援事業にも選ばれた。
 また、これらの技術を支える設備投資にも意欲的だ。数年前に細線ワイヤ加工機「UPH-1」(牧野フライス製作所)を導入。最近では昨年、油仕様のワイヤ放電「UPV-5」(同)を、今年3月には新型のワイヤ放電「U6H・E・A・T」(同)を導入した。加工技術だけでなく品質保証にも注力しており、超精密3次元測定機「LEGEX574」(ミツトヨ)を設備している。
 石原信之社長は「技術を磨き常に時代のニーズに応えてきた。これからも新規設備や精密な加工へのチャレンジで品質を高めていきたい」と話す。
 今月29日~30日に大田区産業プラザPIOで開かれる展示会「微細・精密加工技術展2014」では、自社の技術を出品する予定。石原社長は「精密な加工では、金型に限らず色んな分野へと間口を広げていきたい。事業展開の分野拡大でも挑戦していきたい」。

3次元測定機_R
U6H.E.A.T_R

金型新聞 平成26年(2014年)5月14日号

関連記事

ウシオライティング 4台のカメラで金型監視

成形トラブルを防ぐ ウシオライティング(東京都中央区、03-3552-8261)はこのほど、4台のカメラで金型を監視できる「PLUS‐E(プラスイー)PE‐700」の販売を開始した。射出やダイカスト成形を高精細に監視し、…

レゾナック 大型外装部品に発泡成形技術を適用し、30%以上の軽量化を実現

レゾナック(東京都港区、髙橋秀仁社長CEO)は、独自の発泡成形技術を用いて、自動車の後部に配置されるバックドア用『アウターパネル』の試作品を開発した。現在同社が手掛ける外装発泡成形品では最大の大きさ。従来のソリッド成形品…

丸順 「J-MAX」に社名変更 22年3月期は増収

増収減益も成長投資 岡山に新工場建設 丸順の2022年3月期決算(連結)は、タイや武漢の売上高が増加したものの、半導体不足による主要顧客の減産や原材料価格の高騰の影響により増収減益となった。 売上高は、456億6300万…

既存設備で増産に成功した南信精機製作所のAM活用術

金型や部品の造形で金属AMを活用する際、必ず指摘されるのがコスト。装置の価格はもとより、粉末材料が高価なことに加え、設計や解析などに多くの工数が発生するため、どうしても製造コストは高くなる。一方で、高い冷却効果による生産…

豊田自動織機が金属AMのコスト増を吸収した方法とは

金型や部品の造形で金属AMを活用する際、必ず指摘されるのがコスト。装置の価格はもとより、粉末材料が高価なことに加え、設計や解析などに多くの工数が発生するため、どうしても製造コストは高くなる。一方で、高い冷却効果による生産…

トピックス

関連サイト